富士の木のゆくえ

Created Date: 2019-01-20/ updated date: 2019-03-30
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          • 娘の蓮が参加したいFujimockは、18歳以下は親の同伴が必要なため付き添い参加です。

            幼い頃わたしは、毎年の夏を長期間飛騨高山の山奥で過ごしました。

            山では祖父が、毎日毎日真夏の暑い中、裸の山にヒノキを植えていました。

            祖父は『お前たちが大人になる頃にはこの木たちは立派に育ち、きっと役に立つから』と満面の笑みでうれしそうに話していました。
            2世代後の40年50年先に役に立つための植林です。
            祖父が生きている間には山は完成しないもののために毎日一人で木を植えている祖父の話は、幼かった私には気が遠くなるほど遠い未来の話でした。

            あっという間に40年以上過ぎ、当時の祖父に会いに行くような気持ちでの参加です。
            • ワンマンと書かれたかわいい電車に乗り、西富士宮駅に向かいます。
              娘と二人の遠足はわくわくうれしい体験です。

              当日の西富士宮駅は、完璧な晴れと、冬の始まりのきりっとした冷たい空気です。

              少し早めについたので、駅前の和菓子屋さんでお茶と和菓子をいただいて店主さんと鎌倉の話をして、、皆さんをお待たせし、、


            • ホールアース自然学校は、コンセプト、取り組み、施設とも本当に素敵です。

              山の散策をしながら今の日本の山や、地区林業の問題、自然の問題と食との関係、人間にだいじなことを教えてもらいます。
              これだけの体験だけでもFujimochに参加する意味がありました。


            • 日本の60%が山林。そのうちの40%が植林。

              植林の山は、40年50年前に2世代前の人たちが未来の子孫のために植林をおこないました。
              その未来の今、木材の需要の伸びが予想とは異なり、使い道がなくなり、山の手入れには費用がかかり、しかも持ち主がわからなくなり、土地の境界線もわからない、、という問題が日本中に起こっています。

              よく針葉樹林の山は地滑りするという話がされますが、木こりさんの話では、針葉樹林の山が地滑りをしやすいということはなく、間伐しないことにより、木は太陽に向かって育つことを優先し、地下に根を張る力が弱くなり、地滑りを起こしてしまうことが多いそうです。
            • 『お前たちが大人になる頃にはこの木たちは立派に育ち、きっと役に立つから』という祖父の思いは、

              今、日本中の山で行き場がなくなっています。

            • 一点、初めて聞いた話がありました。

              日本には、日本の山を再生するために、木を伐採し、広葉樹を植え、バランスを戻そうとしている人たちがいます。
              その苗木を、シカがむしゃむしゃ食べてしまうそうです。

              日本ではオオカミが絶滅しました。
              オオカミを天敵としていたシカはその影響で増えていき、山を守るために植えた幼い木を食べてしまいます。

              ホールアースでは、山を守るためにシカを捕り、加工する取り組みを始めています。
              シカ肉はジビエと呼ばれ、今回、ホールアースのネイガーちゃんがとても美味しく手を変え品を変えてご馳走してくれました。
              自然のバランスを維持することは本当に難しいです。
              でもシカ肉はとても美味しいです。
          • 木には以外にも意思があり、生き物でした。


            切られたくないと粘る木の意思。

            切ったばかりの切り口からはしたたるほどの水分。

            思わず手を合わせたくなる気持ちになります。
            • 3Dプリンターも、レーザーカッターも、あたらしいアプリも、Fabbleも、全部はじめてです。

              1日目はテキストを見ながらアプリの使い方のレクチャーを受けました。
              Fusion360で3Dのコップ、inkscapeでレーザーカッター用の2Dデータを作ってみました。
              集中してゆうかさんの講義を受けていたら、あっという間に1日が過ぎました。

              使えるかな、できるかな。
              全く自信がありません。。そして、次回まで覚えていられるのかな。。

              • こどものものを作ろう。
                日常で使えるもの。

                わたしが箱好きなので、箱がいいな。

                ゆうかさんと相談して、鎌倉のファブに届いている板を、まずは次回までに今西さんに製材してもらい、使える状態にしてもらうことにしました。

                反りの少ない板を選んで、10mmの厚みにすいてもらいます。
            • きれいに製材された板が仕上がってきました。

              なんとも、なんとも、よい香りです。。 うっとり~♡
              • いろいろ作ってみたいものはあるけれど、自分の実力を考えて、
                まずはモノを作って、完成させることを目標にしました。

                箱の展開図面は『MakerCase』を使えば簡単に作れるので、これを使います。
                レーザーカッターで絵を描きたいのですが、絵を描く工程は手抜きして、ネットにある画像を使って、inkscapeでトレースする方法にします。
              • 木材をカットする。。

                糸ノコで切るのかな、、それは自信がなかったのですが、レーザーカッターで切ることにチャレンジ。
                …レーザーカッター、すばらしい (*´▽`*)♪ 自分の実力を簡単に超えてくれます。

                でも、10mmの板は完全に切ることができない部分がでてきました。
                節、板の部分。場所によってきり切れません。

                pawer、speed、回数 をいろいろ組み合わせて何度も試します。
                ゆうかさんが気長に何回も付き合ってくれました。
              • 10mmの板は、切り切れない部分がクリアできませんでした。

                あきらめて、もう一度今西さんに製材をお願いすることにしました。
                娘の板は8mmで、ぎりぎり切り切ることができていたので、次回までの8mmに薄くしてもらいます。

                今日は切ってしまいたかったのですが、残念。。
            • 前回、切り切ることができなかったので、オープンラボに朝から参加です。

              今日はいよいよ8mmの板をレーザーカッターで切ります。
              厚みが変わったので、図面を山本さんに教えてもらいながら作り直します。

              箱に彫刻する絵も図面に乗せます。
              • 材料が足りないため、箱の6面中の1面をアクリルにします。

                板には節があるので、どこをカットするか1面ずつ選んで、1面ずつカットします。
                自然材料なので、場所の選択が重要ですね。

                レーザーカッターは、power:70, speed:0.45 でカット。
                彫刻は、見本から選んでパラメーターを設定。

                でも、山本さんにつきっきりでご指導いただきながら、
                夜の8時過ぎまでゆうかさんと山本さんに娘と私の専属講師で
                ごめいわくおかけしました。

            • ボンドで貼って、アクリル面は両面テープで。

              完成です♪ わーい (*´▽`*)  すごくうれしいです。

              • フジモックの輪切りの木で、製材を手伝っていただいた今西さんのkinowaのお皿に仕上げていただきました。
                軽くて、木の年輪が味わい深くてとても素敵です。

                これもとってもうれしいです♪♪

                ↓サイトも素敵です~
                http://la-muga.com/
              • 『おじいちゃんが植えてくれた木でこんなモノができました』

                今回作ったモノは、祖父の植えた山のヒノキを使って作ったような気持ちです。


                日本の産業のために植えられた針葉樹林の山の問題へ取り組み、木の使い道を考えてくれている人たちがいます。
                今回のプログラムに参加させていただき、自分の視野が広がりました。

                また、鎌倉ファブを使わせていただいて何か作ってみたいです。

                木こりさん、ホールアースの方々、鎌倉ファブのゆうかさん、やまもとさん、カイさんありがとうございました。
                トミーさん、ののさん、たくさんの素敵な写真をありがとうございました。
                娘との素敵な思い出になりました。

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