SPIRIT

Created Date: 2018-07-05/ updated date: 2018-07-17
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    Summary

    Materials

      Tools

        Blueprints

          Making

          • データの準備とか色々そういうのに入る前に。
            地下にはX380という機械とSPIRITがあるが、X380はカット専門で彫刻ができないらしいので今回使ったのはSPIRIT。
            • COMNETという企業のレーザー加工機。
              一般的な工房に置いてあるレーザー加工機はこれとかX380らしい。
              Illustratorなどでベクターデータを作るところまではtrotecと同じだが、こちらはそのデータをCorelDRAWというソフトに入れなければ動かない。
              また、trotecではレーザーのパラメータがあらかじめ保存されていたが、SPIRITは全て自分で入力する必要がある。資料はあるがデータが足りないものもある、あと必要な準備の手順が割と多いので注意すること。

            • 木材、金属、皮革、布地、ゴム、アクリル(プラスチック)など。

              • なめし剤にクロムを使った本革、合皮
              • 塩ビ
              • 金属
              • 鏡面加工のもの
              など

              以上の素材はレーザーで加工すると有害なガスや塵を発生させる可能性があったり、そもそもレーザーを反射したりして加工できなかったりするので加工は禁止。
              また、紙やダンボールも加工できなくはないが発火しやすいのでカットする形に気をつけること。
          • Illustratorなどでベクターデータを作る。
            基本的にはtrotecの時と同じ。
              • カラーモードはRGBであること。
              • カットの線は全て0.001mm(0.003pt)であること。
              • 彫刻する部分は線の描画なし、塗りつぶしだけにすること。カラーは黒を使う。
              • 余分なパスや重複したパスは消すこと。残っているとうまく動作しないことがあった。(アウトラインで表示するとわかりやすい)
              • aiファイルを保存するときはバージョンをCSに変えること!CorelDROWがCCには対応していない。
            • カット線は一応赤、青など順番に色分けしておけば大丈夫。後でカットのパラメータをいじるときに色もまとめて決めることになるので、それに後で合わせれば問題ない。

              特にこだわりがなければ一色でもちゃんと動くが、できれば内側のカットを先にするようにデータを作った方がずれたりすることがなくて綺麗に仕上がる。
          • レーザー加工機を起動して使える状態にする。
            手順が多くてややこしいが全部忘れずにやること!
            • 本体横に電源スイッチがあるのでオンにする。
              起動するとイニシャライズが始まるので電源を絶対に落とさないこと。
            • trotecは本体を起動すると隣の集塵機もオンになったが、こちらは別なので集塵機の起動もしなければならない。

              まず本体左側の足元にスイッチがあるのでオンにする。ややこしいがオレンジ色に点灯している時がオフで、消えている時がオンなので間違えないこと。スイッチにも書いてあるのでちゃんと確認する。

              集塵機をオンにしたら同じく本体左側の奥にあるパイプを画像のような状態にする。SPIRITに繋がるパイプを開ければいい。おそらくX380を使うときは逆にするのだと思うが、その辺りは使っていないので詳しいことはスタッフさんに聞いてほしい。
            • レーザーのヘッドにつながるエアーを開ける。これをしないとヘッドが壊れるし、ultraのSPIRITはそもそも加工できないように改造されている。

              エアーの開閉の場所は集塵機と同じように本体左側の壁、ゴミ袋の上ぐらい。開けるとなかなかうるさいので忘れないのであれば閉じておいて、加工する直前に開けてもいいかもしれない。忘れなければ。
            • 蓋を開けて材料をセットし、操作盤の十字ボタンでヘッドを材料の上に移動させる。
              移動させたら本体の中のテーブルの横のどこかに焦点合わせジグ(棒みたいなもの)があるので、それをヘッドに刺す。
              その後、操作盤の右側にある上下ボタンでテーブルをゆっくりあげて行く。焦点合わせジグが材料についたらそこで焦点があっているのでストップ。ジグが浮いてもだめ、材料から離れていてもダメなのでちょっと難しい。割とここで時間がかかる。
          • ここからが結構ややこしい。私の時はなぜか出力できなくてここで1時間ちょっとかかった。
            • データをUSBに入れたら、SPIRITの右隣のPCを起動してCorelDRAWを立ち上げる。
              IllustratorのCSのバージョンのデータを入れ、最終確認をする。
              確認項目は以下の通り。

              • カット線は極細線になっているか。
              • 彫刻の部分は線なし、塗りつぶしになっているか。
              • 色はわかりやすい状態になっているか。(原色がおすすめ、ちょっと設定が面倒)
            • trotecの時と同じように印刷を選択してからプリント設定をするが、設定項目が多くてややこしい。

              まず最初の項目でmanual color fillになっているかを確認する。この設定じゃないと色分けを受け付けてくれない。

              次に、Position modeをRelativeにする。この設定にすると、今ヘッドがある位置から加工を開始してくれる。それ以外はテーブル基準だったりするのでずれる。

              最後に、bottom to topという項目にチェックをつける。下から彫刻するので、上に吸われていく粉塵の影響を受けにくくてちょっと綺麗に仕上がるらしい。
            • そこまでが終わったら、レーザーのパラメーターを設定する。
              このときに彫刻のカラー、カットのカラーも全て自分で設定する必要がある。

              本体に素材別のパラメータのデータが載った資料がかかっているはずなので、それを参考にパラメーターを打っていくといい。ただしあくまで参考なので、一応テストをして確かめてちょっと変えたりする方がうまくいくこともある。
              一部はデータが足りなくて検証不足らしいので、パラメーターをデータから変えて成功した!というときは最後に記録をちゃんと残しておこう。
            • ここまでできたらやっと印刷開始できる。印刷を押すとデータがSPIRITに送信されるので、少し待とう。

              SPIRITの操作盤の上の画面にデータ名が表示されたらデータが入ってるので、操作盤にあるstartボタンを押して加工を始めよう。
              私の時はなぜか表示されなかったのだが、画面の左下の矢印ボタンをいじるとちゃんと出てきたので表示されないけどPC側でエラーとも出てないという時はちょっとボタンをいじってみるといいかもしれない。
            • trotec同様、加工中に中の様子から目を離さないこと。発火する可能性もある機材なので、もしもの時はすぐに蓋を開けて消火活動をする。蓋を開けると安全装置が作動してレーザーが止まるので、その点は心配しなくてもいい。どうしても怖かったら操作盤の近くに緊急停止ボタンがあるのでそれを押してから開けてもいい。割と時間がかかるがちゃんとみていること。

              また、中の様子を見る時に蓋に体重をかけないこと。機材は大切に!
          • 先生から聞いた話など
            • 彫刻のパワーをいじって薄い部分と濃い部分を作ったりもできるらしい。
              彫刻する箇所のデータの色を二種類使ってパラメータを弄るとできそう。
            • 今まで表にあたる部分にそのまま彫刻していたため、ざらざらした部分が表になっていた。
              それを反転させて彫刻するとつるつるした面にが表になり、見栄えがよくなるらしい。
              確か出力するときに反転できたはずなので、今度試してみようと思う。
            • ホームポジションや基本の位置は左上なのだが、テーブルが焦げていたりして焦点がずれることが多々ある。どうしても半分だけカットが変なときは、右下の綺麗なところを使ってみると上手くいくかもしれない。
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