丸太から丸太をつくりました

Created Date: 2021-03-15/ updated date: 2021-03-27
    Owner & Collaborators
    License
    Summary
    FUJIMOCK FES 2019に参加して丸太をもらってきました。CNC加工機であるShopBotで加工してみたく、丸太を選んでみたのですが、初のまるごと丸太だったので少し実験的要素強めで楽しみました。

    Materials

      Tools

        Blueprints

          Making

          • 富士山麓で間伐材伐採体験に行ってきました!
            • この木を切るよーとか言われると思いきや、選んでねーという感じでみんなで上を見上げていました。
              光の漏れ具合をみて、葉っぱが密集しているところの木を切るのがコツ!
            • 木こりさんは普段チェーンソーを使っていますが、今回わたしたちはなんとノコギリで!(ノコギリで出来ちゃうのが意外)
              小さめの切り込みを入れていくこの作業が、とても大変!!
            • 丸太を3つ切ってもらいました。このあと半年間乾燥させて制作に入るのですが、まさかのコロナ流行がきたため長い間乾燥期間に入りました
          • 1年近く自宅で転がしていた丸太。
            どんどん割れていきました。
            • 正直この割れが加工したときにどうなるかがとてつもなく心配でした。かなり芯近くまで割れているのでどうプロダクトをつくろうかーと思っていました。
            • いくつか飛び出た節というか小枝の残りがあったのでそれは事前にノコギリで削っておきました
          • ShopBotは大型のCNC加工機です。電動工具でルーター・トリマーというのがありますが、それのコンピューター自動制御型のマシンです!

            50mmくらいまでの厚みの木や樹脂系の素材の加工ができます
            • 通常ShopBotは平面的なものを加工する道具ですが、ロータリーアタッチメントがオプションとしてあり、これを使うことで回転しながら加工することができます。

              旋盤は基本的に左右対称のものを作りますが、インデクサーは自動制御できるので3Dプリンタのような複雑なデザインのものが作れます
            • 回転体ですが、データの作り方はシンプルです。
              円柱を展開して平面だと想定してデータを作成する感じです。
          • Vcarve Proを使って加工データをつくっていきます。
            • インデクサーの場合は、ジョブタイプを回転というものにします。サイズや設定項目を入れていくのでジョブ設定画面は結構重要です
            • どんな加工でも、本番の加工の前にRonding Toolpathというデータをつくります。丸太のような楕円系状態のものを黄色いラインに沿って綺麗な円にする作業です。
              今回は最小対角125mm、最大対角135mmという感じだったので120mmの円に表面をならしていきます。
            • ちょっと怖かったので最大140mmの円形材料ということにして、120mmまで慣らしていくようなデータにしました。このデータは、寸法を入れれば自動で作れます。
            • 節や固定が心配だったのでかなり遅めの速度設定・1回あたりの切り込み深さをかなり浅目にしました。
            • 工具を2つ使ってしっかり閉めます。適当に締めると加工中に緩んでしまうのでしっかり!
            • アップカットのスパイラルビット(刃が上向きについている&ねじれた刃)
              直径 1/2インチ(12.7mm)

              直径が大きめなのでがっつりした掘り込みには向いている..!
              3次元曲面の場合は刃先が丸いボールビットを使うんですが、今回丸くするだけなら平坦なビットのほうが綺麗にできそうだったのでボールは使いませんでした。
            • センターの芯に、刃先中心を合わせるようにする
              ・Z軸(縦方向:高さ)
              ・X軸(横方向の位置)
              それぞれを0原点に設定する
          • インデクサーの固定方法は左右から固めています。
            ・左側がチャックになっていて、掴む
            ・右側が尖った先端を材料に食い込ませる
            • 表面を薄ーく削り始めているので大丈夫そう!
              CNCは原点の設定が一番キモ!間違えると、材料に刃が思いっきり入ってしまったり、その衝撃に耐えられず材料が取れたり、刃が折れたりする危険な機械です。最初の削りはじめが綺麗だと安心します。
            • ちょっと残ってしまった薄皮がよい
              くっきり出てきた節がよい
            • ほんとうは綺麗な丸太にしてから3次元曲面の加工をしようと思っていたのですが....!なんか綺麗!これ、きれい!いますぐ外して仕上げしたい欲に駆られる!
            • ほんとうはここから、3次元曲面を削り出そうと思っていたのですが、この時点でここに手を加えるのがもったいない気持ちになりました。

              ということで急遽溝を彫るデータをつくり、切り取る想定をして引き続き加工していきます。

            • 約120mmの丸太で、表面から40mm削ることで40mm分だけ残しました。このくらいにしておくとノコギリでも綺麗にカットできるようになります。

          • 同じくフジモックで持って帰ってきた板状のもの。
            ざっくり切ったもの・乾燥で曲がり気味。
          Add Card Order

          References

            Usages

              Project comments