Kiki mori

Created Date: 2018-03-01/ updated date: 2018-04-16
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    Summary
    富士ヒノキの間伐材を使って、茶香炉を作る。 森の様々な木や植物を採取して、自宅でも香を聞くように森の香りを聞けるようにできたら・・・
    という当初構想から作りながらどんどん離れて、最終的にできたのが茶香炉でした。

    Materials

      Tools

        Blueprints

          Making

          • 使用した材料
            ・直径約10cm、長さ12cmの丸太
            ・タイトボンド
            ・えごま油
            ・小皿
            ・ティーライトキャンドル


            使用した道具
            ・ドリル?(レーザーカッターで穴を開ける際の中心出しに使用)
            ・バンドソー?
            ・レーザーカッター
            ・彫刻刀
            ・ハサミ
            ・クランプ×2
            ・鉛筆
            ・マジック
            ・Inkscape
            ・布(ボンド拭き取り用と塗装用の綿手ぬぐい)
            ・ディスクグラインダー&60番木工用ヤスリ
            ・紙やすり(#60、#120、#320)

            • 富士山セッションにて間伐材調達。
              作るものがあまり具体的に決まっていなかったため丸太、輪切り、板材等いろいろなサイズ、形の材をいただいて、皮を剥いてみたり、半分に切ってみたりして乾燥をした。

              • せっかくなので、いろいろな条件で乾燥実験。
                ・乾燥した空き部屋で、切断面に木工ボンドを薄めたものを塗布して放置。
                ・外の風が通りやすいが雨の当たらない屋根の下で放置。
                ・風があまり通らないテントハウスで放置。
                ・お湯で煮てから放置。
                ・水にしばらく浸しておいて放置。
                ・皮付き、無しでそれぞれ放置。
                ・縦半分に切って放置。

                結果、1.5〜2cmくらいの厚さに切った輪切り以外は全て割れ、変形した。
                煮たもの、水に浸しておいたものは、出して数日で割れが入った。
                その他は、2、3ヶ月後に徐々に割れが入ったが、ボンドを塗って部屋に放置したものが一番割れが遅かった

                檜を皮付きのまま煮込んだら、茶黒く染色されたことは面白かった。

                • 今西工場にて製材。
                  直径約10cm、高さ約12cmくらいの小丸太をバンドソー?で、8mmの厚さにカット。

                  一番上だけ蓋にするため、5mmにカットしていただいた。が、後日割れてきてしまったので、下のと接着させて蓋にした。
                  • 丸太の内部をくり抜いて円筒状にするため、8mm輪切りの中心を1枚づつくり抜く。
                    くり抜く円の大きさは、内部に入れるお皿を途中で止めつつ、下から熱せるよう場所によって変える。
                    くり抜くのには、Inkscapeで数パターン円を描いておき、レーザーカッターでカットした。

                  • ドーナツ状になった輪切りの一部を抜くため、抜きたい場所を鉛筆でマークしてその部分をカット。
                    ノコギリや彫刻刀も試したが、ハサミが一番効率よく、失敗も少なく切ることができた。
                    失敗した部分はボンドで接着して修正した。
                • カットすると細くなってしまうので、少しずつ切っては接着し、切っては接着しを繰り返した。
                  直接万力で力をかける部分がないので、実験に使った輪切りを利用した。
                  • 蓋と、底部分が本体とずれないようにするため、くり抜いた時にでた内側の部分を接着。
                    乾燥によって、ドーナツ状になった部分が縮んでしまったので、上手くはまるよう輪っかの内側を彫刻刀で削り、紙やすりで調整。
                    割れ防止のため割れた部分をずらして接着してみた。
                • 一番下のロウソクを置く台にしようとしていた部分も間違って接着してしまったため、ノコギリと彫刻刀で無理やり穴を開けた。
                  レーザープリンターで1枚づつ穴を開けるのも面倒だと思っていたが、アナログで穴を開ける方が数十倍大変だった・・・
                  • 失敗して、彫刻刀で土台部分に合うよう穴を削る作業をしている間に、少し出っ張りを残しておけばズレ留めに使えるのではと思いつき、土台の割れ目にちょうどハマるよう1部を残してみることにした。
                • 接着完了後、サンディング。
                  最初は紙やすりでやってみたが、疲れるので、ディスクグラインダーに60番のヤスリをつけてやってみた。
                  多少、上手く削れない部分もあったが、早く仕上がった。
                  やすりが使い過ぎていたせいなのか、押し付け過ぎたのか、焦げ目ができてしまったが、それも味ということで・・・
                  • 火を使うので、下手な塗装はしない方がいいかとも思ったが、家にえごま油があったので、気持ちオイルフィニッシュをすることにした。
                    60番のヤスリがけ後、120番、320番の紙やすりでさらに磨き、綿の手ぬぐいにえごま油を少しつけて塗り、拭き取っては塗り、を薄く行った。
                    • IT、デジタル機器の知識があまり無く、ほぼアナログで作ることしか思いつけなかったのが少し残念でしたが、今まで知らなかったデジタル機器の使い方に触れることができ、アナログが得意なこと、デジタルが得意なことの一端を知ることができました。

                      100年生の檜を自分で植えて、育てて、伐って、作って、使うという体験は時間的にも、費用的にもなかなかできないけれど、間伐材ならそれを楽しむことができるということを、そしてデジタル機器がその可能性を広げてくれることをFuji mockを通して一部体験することができました。これから作ったものを使いながらさらにお香を作るなど、工夫していくということを楽しめればと思います!

                      • ・お皿を上端より深い位置に設置してしまったたため、お皿と中身が取り出しにくくなってしまったこと
                        ・ロゴの印字や、全体的なデザイン、カットの仕方など、デジタル機器がうまく使えれば、もう少し楽にスマートな作品ができた気がします...
                        ・内側の耐熱、防火処理が出来ず、目を離して火をつけっぱなしにはできないこと
                        ・茶香炉として使わなくても、もう少しスリットの幅や量を工夫して、内側に和紙とか貼って、中にライトやロウソクを入れれば、間接照明的に使えそうな気が
                        ・蓋と本体と土台がバラバラで持ち運びしづらいこと
                        ・これから使ってみるとどうなるのか、どんな香りを持ってこれるのかを含めて、実験していきたいと思います。
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