タケコプター

Created Date: 2017-08-19/ updated date: 2017-10-30
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Summary
【FAB 3D CONTEST 2017】
【カテゴリー5 3Dプリントエッグドロップパッケージ】
こちら、未来デパート商品開発室です。
空を自由に飛びたいな♪

Materials

    Tools

      Blueprints

        Making

        • 今回のコンテストは、
          通常のEgg Drop Contestとは異なり、
          滞空時間落下地点は評価の対象となっていない。

          このことから、
          従来は忌避されていたパラシュートタイプのパッケージに、
          開発の余地があると考え、焦点を当てた。

          ただ、
          単純に「パラシュートをつくってみた」というだけでは技術的に面白くないので、
          相応の努力とセンスが必要であり、
          挑むべき深みがある(であろう)フロンティアを、
          下記設定した。

          ■ 今回挑むフロンティア
           ① 航空力学の応用と深掘り
           ② 比較実験によるブラッシュアップ
           ③ MAKER魂に響くものづくり
          • オートローテーションと呼ばれる飛行法が、
            ヘリコプター等の回転翼機に存在する。

            これは、エンジン停止時においても、安全に着陸するための技術であり、
            メインローターに風を当て、
            揚力を生みつつ自動回転させるという飛行方法だ。

            このオートローテーションという飛行法は、
            同じ直径のパラシュートと比較した場合、
            その降下率が低い(=安全性能が高い)とされている。

            本開発においては、
            オートローテーションに適する3D形状の模索を行う。
            • ヘリコプターを代表とする回転翼機のメインローターによく使われる翼型に、
              NACA-8-H-12
              というものがある。

              この翼型の特徴は、
              揚力発生時において、
              捻り方向へ余計な力が発生しづらいことだ。
              (つまり、従来の翼型では、捻りの力が発生するということ。鳥人間コンテストにおいて、発進直後に壊れる飛行機は、翼が捻れて折れることが多い。)

              実際に、
              この翼型が効果を発揮する寸法領域や速度領域と、
              今回の開発の領域が一致するかどうか定かではないが、
              その点の見極めも含め、開発を進める。(平板の効果が高いという結果もあり得る)

               ■ 確かめたい仮説
               3Dプリントの積層が、いい感じに乱流翼効果を生み出す。
              • CAD: FUSION360
                3Dプリンタ:Zortrax M200
                FAB施設:cre8 BASE KANAYAMA(名古屋)

                積層に失敗。

                着地時のクッションを狙って、
                EggCaseの足を板バネのように薄い構造( < t1)としたところ、
                積層時に反りが発生し、
                足がもげた。

                ■ TIPS
                 薄板構造( < t1)は成立しない。ものがある。
                • CAD + Render : FUSION360 

                  設計と受け持つ機能

                  ①メインローター内側部:
                   落下時の風を受け、初期回転運動を生成。

                  ②メインローター外側部:
                   初期回転から、揚力と自動回転運動を生成。

                  ③脚部:
                   着地時の衝撃を吸収。
                  • さて、
                    比較実験(実験計画法)によるブラッシュアップを行う。

                    評価関数は衝撃値(着地時の加速度/重力加速度)[G]とし、
                    因子を下記とする。
                     ① メインローター内側の迎角
                     ② メインローター外側の迎角
                     ③ メインローター長
                     ④ 脚部の長さ
                     (⑤ 翼型)

                    着地時の加速度を測定するために、
                    EggCase内に、加速度計搭載のロガーを仕込むこととする。

                     ① ロガー
                    →3軸の加速度、3軸のジャイロ、3軸の地磁気、気圧、GPS、温度、を測定/保存。

                     ② XBee
                    →主にマイコン向けの小型無線モジュール。テレメトリ化を狙う。

                    • 風を受けて、きちんと回転するかどうか、実験した。

                      ■ 実験内容
                      釣竿の先に、
                      タケコプターをくくりつけて、
                      ぶん回す。

                      ■ 評価基準
                      クルクルと回転してくれたなら、成功。

                      ■ 結果
                      回転せず。

                      うむ、再設計だな。これは。
                      • 実験にて、判明した不具合は3点。
                         ① 回転しない
                         ② 卵が入らない
                         ③ 脚が弱い

                        これらを踏まえて、再設計。
                         ① 迎角を下げる
                         ② ピッチ厚みを考慮
                         ③ 断面積の増加

                        さて。
                        • 風を受けて、きちんと回転するかどうか、再実験した。

                          ■ 実験内容
                          紐の先に、
                          タケコプターをくくりつけて、
                          風を当てる。

                          ■ 評価基準
                          クルクルと回転してくれたなら、成功。

                          ■ 結果
                          回転した。

                          ■ 気づき
                          風を当ててから、初期回転までの時間が、少し長い。
                          このままだと、回転しないまま、落下する。(実際、予備実験では回転しないまま落下。。)

                          回転をさせてから落とさないと、
                          当初の目論見が達成されない可能性あり。

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                              • No.001fadobrePosted date: 2023-08-11
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