スリット画(染色) No.2 (FUJIMOCK 2014)

Created Date: 2015-03-19/ updated date: 2018-03-13
Owner & Collaborators
License
Summary
FUJIMOCK2014の作品2(失敗例)です。作品1では、透過型のスリット絵を作成しましたが、スリットを使って何とかモノクロ色で絵を描いてみることに挑戦してみました。ヒノキは白というイメージを崩したい意図もあります。方法は、データ作成は作品1と同じ専用ソフトを使用しますが、透過ではないので白黒逆転したネガイメージでデータ作成します。染色は藍染めと燻製(煙で燻す)方式を試してみました。結果は・・ 両方とも失敗かな。藍染はパターンの隙間から漏れてしまい、燻製方式は色が薄かった。   

Materials

    Tools

      Blueprints

        Making

        • カッティングしたスリット絵をマスキングとして使用して着色し濃淡絵を表現させる
          ヒノキは白というイメージを崩したい意図もある
          • ペーパーカッターを使いこなせず失敗の連続
            • 専用ソフト(Slit Light Creator)からクリップボード経由でペーパーカッターの専用ソフト(Silhouette Studio)にデータを移せない。CorelDrawで一度コピーしてDXF形式で保存して読み出すことができた。
            • カットしたカッティングシートを木に貼ろうとしたら・・ 
              シートが伸びてスリット状の線がよれてきれいに貼れない!
              カッティングシートは曲面に貼れるように伸縮性があるのが、逆に使いにくいことになっている。
              伸びないシートを探す・・
            • スリット幅が広く残すシート幅が細いとよれやすい。
              残す部分の最小値を1/4から1/3にしないと駄目かもしれない。
          • スリットカットデータを専用ソフトSlit Light Creator (インストーラー形式) で作成します。
            画像データは、境界がはっきりしているものを用意します。
            • 画像データ(BMPあるいはJPG形式)を読み出します。
              画像分解能は荒いもので十分です。スリット方向に画像イメージが多い場合には、画像編集ソフトで少し傾けるなどすると良いです。
            • 設定メニューの設定..画面でカット条件をセットします。
              最小残し幅は1/3、外枠残し幅を10%にします。
            • 設定メニューのカット方式で指定します。
              スリットは垂直方向を指定します。
              (視覚の特性を考えると視差を得る垂直スリットが有効です)
            • スリットの横数が分解能になります。
              設定メニューのグリッド横サイズで指定します。
              今回は64で指定します。
            • 着色は、光を透過させるのではないので、イメージを反転させて色の濃い部分をスリット抜きします。設定メニューのイメージ反転にチェックを入れます。下のイメージが反転表示になります。
            • 読み込めばすぐに設定条件に応じたカットイメージが右側に表示されます。
            • ペーパーカッター(CAMEO)でカットします。
              台紙にマスキングシートを貼りますが粘着が弱いので四方をマスキングテープで押さえておきます。カッターレベルは1~3(切れが施設によって違うので要調整)
              カット中ははがれた部分がかなり張り付きます。

            • カット終了して台紙から剥がす時にスリットがはがれてしまう場合が多いので、最初に付箋紙を2枚くらい上に貼って押させた状態で剥がします。
          • 材料となる木にカットしたマスキングシートを貼っていきます。
            材料は2種類
            丸木の薄板(5mm)
            木片(120mm×90mm×50mmくらい) 上面は曲面になっている
            • 材料となる木材にマスキングペーパーを貼りますが、ここでもやはり注意が必要です。付箋紙を上に貼った状態で周りをテープなどで抑えつつ、裏紙を剥がして木に上からゆっくりと貼り付けます。できるだけゆがまないように行いますが、確率的に半分は失敗しました。
            • スリットを丁寧に剥がしていきます。指では無理なのでキリドライバで端を剥がしてピンセットで引っ張って剥がしていきます。細かいところは拡大鏡を見ながら(老眼でも見えない!)細かく剥がします。剥がした後は、浮いたところを指で押して隙間がなくなるようにしていきます。
          • 丸板をマスキングしたものに藍染で染色してみました。
            失敗です! 隙間から藍が滲みてしまいました。
            液につけるのでマスキングシートが持たないようです。
            • 浸けた直後は、緑色に近い色だったものが、空気に触れてしばらくすると藍色に変化してきます。この変化はいつみても不思議です。これを約半日日の当たらない場所で乾燥させます。
            • 乾燥させていくとマスキングシートの一部が剥がれてきています。この部分は密着されていないので染み込んでしまっているなと思いながら、剥がしていきます。
              はい・・ 滲んでしまって失敗です。紙マスキングは染色液では駄目のようです。

          • 板の藍染に失敗したので、次は木片にシートを貼ったものを、燻製器でいぶして色をつけてみます。
            滲みないのできれいについたが、燻し色が薄くて幽霊のような模様になってしまった。
            • 燻製器の中にマスキングペーパーを貼った木片を入れます。点火してSMOKE WOODの半分を使って燻しましたが、まだ足りないようなので1本すべて使い切りました。途中で向きを変えています。
            • 燻し終わった時点でマスキングペーパーが浮いていて心配しましたが、剥がしてみたら特に滲みこんではいないようで安心です。その後磨かないでそのまま蜜蝋を塗ります。

            • 完成です。色が薄いです。なんとなく絵が浮き出ているような感じです。削ると駄目ですが、手でこすってもとれないくらいの丈夫さはありそうです。
              色を濃くするには、長い時間煙で燻す必要がありそうですが、あまりチップがないので難しいかもしれません。
          Add Card Order

          References

            Usages

              Project comments