聴診練習用肋骨モデル

Created Date: 2016-10-31/ updated date: 2018-03-13
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    Summary
    看護学生の看護技術の学習は生徒同士での練習が主流である。特に聴診器を用いた心音・呼吸音の聴診練習は肋骨の位置を指標とするため接触が多く、また露出も大きいためプライバシーへの配慮が必要になる。また、練習相手を探さなければならなかったり、皮膚の下の目に見えない人体構造の理解が正しいのか確認しづらい。こうした問題から聴診の練習時間が多く取れない現状がある。
    そこで、肋骨と臓器の立体的な位置関係が分かり実際に触れられる模型があることで、人体構造をじっくり学習することができ、その後の生徒同士での練習を効率的に行うことができるのである。

    Materials

      Tools

        Blueprints

          Making

          • 必要な人体パーツの3DデータをBodyParts3Dからダウンロードします。
            今回ダウンロードしたのは以下のデータです。
            ・肋骨
            ・鎖骨
            ・肩甲骨
            ・背骨
            ・肺(上葉、中葉、下葉)

            BodyParts3D, Copyrightc 2008 ライフサイエンス統合データベースセンター  licensed by CC表示-継承2.1 日本”
            • ダウンロードしたデータを3DモデリングソフトのMetasequoiaで編集します
              • プリンターの出力可能サイズの関係で、データを上下左右に4等分しておきます。
                ナイフツールを使って切り分けていきます。
              • 肺の上部にフックを付けてぶら下げられるような構造にします。
                Metasequoiaでフックをモデリングし、肺と結合させます。

                なお、Fusion360でもモデリングは可能ですが、MetasequoiaからFusion360にデータを移すと物体のサイズが10倍になってしまうので気を付けます。逆の移動は倍率変わりません。
                (私のパソコンだけの現象の可能性があるため要検証です。)
            • Makerbotのプリンターで、PLAフィラメントを使用して印刷します。

              できればフィラメントの色は、
              骨:白色
              肺:上葉・中葉・下葉で3色
              というように4色用意できると望ましいです。
              もしくは印刷後に表面を塗装して色分けをします。

              骨と胃を等倍で印刷すると、肋骨の中に胃が収まらない可能性があるため、
              胃を若干小さめに出力します。

              印刷後は大量のサポートが付いていますので、ニッパーで慎重に取り除きます。
              • 出力した肋骨モデルのサイズに合うスタンドの3Dデータを作成します。
                寸法がはっきりしているため、Fusion360を使ってモデリングすると楽です。

                本体と同様に、MakerbotでPLAを使って出力します。
                今回は出力可能な高さを超えてしまったため2分割で出力しています。
                出力後はサポートを丁寧に取り除きます。
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                References

                  Usages

                  • 聴診練習

                    肺が色分けされているため、どの肋骨を目印に呼吸音を聴診すればよいのかが一目で分かります。
                  • 人体構造の学習

                    実験室の人体骨格と違いコンパクトなサイズなので、気軽に人体構造の学習ができます。360度自由に視点を変えることができます。

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