FAB3Dコンテスト2020 チーム名:外DE隊
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FAB3Dコンテスト2020 チーム名:外DE隊 by SOTODETAI, shingo2020, shuhei2020, ToshikiTsuchiyama is licensed under the Creative Commons - Attribution-NonCommercial-ShareAlike license.
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Making
- 2020年8月2日のセッション1でやったこと
- 最初にコロナ禍や日常生活で困っていることについてペタリというサイトを使い、意見を出し合った。しんご:自分はカラオケに私は、コロナ前までは音楽が大好きで今までカラオケに行き、ストレス発散していた。でも、実際に現在はほとんど行けなくて、良いストレス発散方法がない。外に出て今まで通りカラオケに行きたいという意図を持って悩み事に書いた。とっきー:外に行く際に毎回マスクを持って行くのが面倒くさかったので簡単にできないかと考えました。
- ペタリを引き続き使い、コンテストに参加しているみんなで出した悩みを分類した。このサイトを初めて使ったが、ほんとに誰でも使えるし、意見の共有が容易に出来て、オンラインでもオフラインのように意見出しができるということに感動した。夏ということもあり、虫や暑さによる悩みが多かった。
- 自分達の班は外に出たときにつけれる簡易的なマスクと家で出来るカラオケについて考えた。これは両方ともコロナによって生まれた悩みであり、外出したいという気持ちに気づいた。そこから、「外DE隊」という名前になった。
- 実際に何が必要かということを『いつ・どこ・だれ』というキーワードを元に自分達のアイデアを深堀りした。そのアイデアを輪郭を太めペン、細かいところを細いペン、機能がある場所を色ペン、影をつける色ペンの4種類を使ったアイデアスケッチを習った。初めて習ったアイデアスケッチに少し当惑した。そして絵をかくのが苦手だったがなんとかうまく書くことが出来た。
- ハンカチやタオルを挟んで代用できる設計図を書いた。まず完成図を考え、どの部品がどのように組み合わさるのかを想定した上でデザインを行った。
- これはしんごがアイデアスケッチをした図面である。マスクとヘッドホンからスマホまで有線でつなげ、自分の歌も録音できる、そして同時に歌う曲を聞きながらカラオケを出来るようなアイデアを考えた。設計図やアイデアスケッチを初めて行ったのでとても難しかった。(顔の絵が下手という指摘は勘弁してほしいです😂)
- 2020年8月9日のセッション2でやったこと
- まずはじめに、Tinkercadで3D モデリングの練習をした。講師の人に図形の置き方や穴の開け方などの基本操作を一通り習った。それを用いてジュニアチームとシニアチームに分かれてアマビエの共同作成を行った。ネットに乗っている画像からモデルを全員で決め、自分達で場所の分担し、共同して作業を行った。
- 習った3Dモデリングの技術を生かして、幅8cm,奥行き8cm,高さ1cmのマイキーホルダーを作成した。自分の名前などを入れて、色を選択し、穴をくり抜いたりするなど、習った技術を使った。ネット上でこんなにも簡単に3Dモデリングが出来るのかと驚き、非常に楽しかった。
- 初めて3Dモデリングをアイデアスケッチに基づき行った。実際にいろんな図形を用いて、自分の創りたいものを表現した。どの図形を使って組み合わせて、自分の作りたいものを創作するのが非常に難しかった。奥行きをうまく表現することが難しくて、パソコンで三次元のものを作るのが非常に難しくて、苦戦した。でも、最終的にはなんとか形にすることが出来て非常に達成感があった。
- セッション1でアイデアスケッチをおこなった図面を元に実際にtinkercadを使用し、3Dモデリングを行った。とっきーは前回セッションに引き続き、組み立て式マスクを設計した。最初はマスクの形そのままに再現しようとしたが、無理があったので簡略化した。
- 前回のアイデアスケッチのモデリングを行った。カラオケマスクというものを作りたくて人の頭の形を出し、マスクとヘッドホンをつなげて作成した。もっと簡単にできると考えていたが、ヘッドホンを耳の適切な位置に配置するのが非常に難しかった。なれない作業にもどかしさを感じた。しかし、完成したときは自分の考えたものが形になり非常に嬉しかった。
- 2020年8月30日のセッション3で行ったこと
- Fabbleというサイトの使い方を習った。自分達がセッション1から何を学んできたのかなどを思い出しながら記録した。自分たちがセッション1から行ったことを時系列順に思い指すとどこか懐かしい気持ちがした。そしていろんなことを体験できているなと感じた。
- 二人別々のアイデアを考えていたが、チームで一つのものを作るために各々のアイデアについて説明し、相手がなにを創りたいのかを考えながらアイデアを融合させた。とっきーの今までの『組み立て式マスク』が非常の実現性が高く、しかも3Dプリンタでも作りやすそう、そして自分達学生にとってあったら非常に生活が便利になる。そのように考え、とっきーの案を踏襲していくことが決定した。
- もう一度初心に戻り、ペタリを使用して非常時用のマスクを作るにあたってのアイデアをブレストした。それらを分類し、どんな意見があるとよいかをまとめた。その意見を持とに自分達が考える設計図を絵で書いた。設計図を書くのが一番難しいと感じた。
- 組み立て式マスクを制作することが決定し、さっきのアイデアブレストを元にアイデアスケッチを行った。マスクをの骨組みをつなぎ合わせ、間にハンカチを挟むだけにするために上の部分をくっつけるというアイデアが出た。耳の部分もくっつけ、一つの部品でデザインした。もともとこれは忘れた時に代替品であるからこの組み立て式マスクを忘れてしまったら元も子もないと考え、一つの部品でできることを意識した。
- 2020年9月13日のセッション4、2020年9月20日のセッション4’で行ったこと
- 図書館司書の方から現代のありふれた情報の中から信憑性の高い情報を選別する方法を教えてもらった。ネットに溢れる嘘の見抜き方で発信源を当たるというのがあまり出来ているようで出来ていないことだなと気づくことが出来た。現代だからこそ、様々な情報源から情報を持ってきて、その情報が正しいかを考える情報リテラシーが必要だと感じた。
- 私達の班ではもともと得意分野が明確に分かれていたのでそれ絵に従って役割分担を行った。とっきーが3Dモデリングを担当し、しんごがfabbleなどの文章に今までの過程などをまとめる担当になった。そこからそれぞれの担当に分かれ、各々が任された職務を全うするために懸命に努力しながらも、自分の担当とかと関係なく意見を出し合った。
- 自分達がつくている組み立て式マスクの独自性や、3Dプリンターで作る意義、そしてどうしたら使いやすいかなどを考えた。そして部品などをどのようにつなげば使いやすく作動するのかについても複数人で議論しながら3Dモデリングを行った。そしてこの文章もいかに自分達が約二ヶ月間かけて行ってきたことを記録に残し、自分達の感情も込めながら文章に起こせるかということに非常に苦戦した。
- とっきーが実際に3Dプリンタでモデリングしたものを印刷してみた際にヒンジの部分が折れてしまうという事件が発生した。(使用したプリンターは「Anycubic Mega-S」)つなぎ目をどのようにするかやこのままの素材では鼻や口などと境目が生まれてしまい、マスクの役目を果たせないのではないかという議論を行った。その問題点を解決するためにモデリングを改良するだけでなく、3Dプリンタの素材について調べたり、様々な人の意見を聞くためにアンケートを実施することを計画した。
- TinkerCAD内のヒンジパーツを使ってマスクの折りたたみ部分の構造を作ってみたが、ヒンジが曲がらず折れてしまうことがわかった。使用した3Dプリンターは「Afinia H400」と「Anycubic Mega-S」。「Afinia H400」でABS樹脂、「ANYCUBIC」でPLA樹脂を使って出力し素材によってヒンジがうまく出せるのかを検証した。結果、元々TinkerCAD内にあるヒンジデータを縮小していることで、ヒンジが回転するために必要な隙間が印刷時に潰れていることがわかった。そのためヒンジパーツを使うためには最初からデータを作成する必要がある。
- 家の外に外出したときにうっかり忘れてしまった困るもの、そのランキング上位に来るのは『マスク』だろう。今までマスクは花粉症や風邪になった人がかけるものだったが、今やコロナウイルスの流行によってマスクが学校への通学や会社への通勤、外出する際の必須品になっている。しかし、何かと忘れてしまいがちなもの。そして忘れると少し白い目で見られてしまう。こんな悩みを解決できないだろうかと考え、外出したときに簡単に組み立てられるマスクがあれば良いと考えた。
- 学生にとってマスクは必須である。アドバイザーの方と話す中で大人に比べて子供の方が厳しい制約下で生活していることが分かった。学校までの通学までにマスクを付けてないと電車の中で不安である。それだけでなく、登校時にマスクを付けているか確認され、授業始業時にはマスクを付けなければならない極めつけは剣道の授業中も面の中でマスクを付けなければならない。これほどマスクが需要であるため、マスクを学校に忘れてしまった時にコンビニで買わなければならない。実際に自分も忘れることが多く2度ほど5枚入りのマスク(350円)を買わなければならなくなってしまった。これは非常に朝から痛い出費だなと感じた。
- 簡易組み立て式のマスクというものが存在しないか、様々な手法を使って調べてみた。組み立て式マスクと調べると山口電子工業の『オリマスク』など簡易的に組み立てられる商品があった。「マスク忘れた時に ハンカチ」と調べると無印良品のバンダナで作るマスクについて出てきた。ハンカチで作るマスクについても調べたら、輪ゴムを耳部分に使ったマスクが新聞の記事に紹介されていた。自分達が考えていたハンカチを挟み込むという形のデザインは見当たらなかった。もちろん3Dプリンタで作成した事例も存在せず、もし制作することが可能になれば新規性は高いのではないかと考えられる。
- Thinkacadなどのモデリングソフトを使用しながら、自分達のアイデアスケッチにコンセプトや議論の内容などを含めながら3Dモデリングを行った。
アドバイザーである土山さんにアドバイスを貰いながらもどのようなデザインが使いやすいのか使用者視点に立って議論を交わしながら作成した。マスクとして使用するハンカチなどを挟み込むための機構として「マジックテープを使用する」などの意見が出た。3Dプリンターで出力する際に、サポート材が出ないようにこころがけた。 - 使う対象を主に学生にしているため、実際に『折りたたみ式マスク』見た感想をアンケート調査を通して検証した。検証方法としてはgoogle formを使用し、高校生17人を対象にアンケートを行った。
質問内容はマスクを忘れた時に使えるという自分達のコンセプトが本当に需要があるのかを見極めるための質問を3つと、モデリングした画像を見てもらい欲しいかや他人に薦めたいかを判断してもらう実物に対する評価をみる質問を2つ行った。
作成したアンケートフォームはこちら - Q1)外出時にマスクを忘れたことに気づき出先で購入したり、家に戻ったことがあるか結果1)外出時にマスクを忘れて出先で購入したことがある学生が半分以上いることがわかった。
- Q2)マスクを付けていないことによって注意されたり、いづらさを感じたことはあるか結果2)80%近くの学生ががマスクを付けてないことによるいづらさを感じたことがあるとわかった。
- Q3)マスクを忘れたときにハンカチなどを使い、簡易的に作れるマスクがほしいか結果3)60%ほどの学生がハンカチなどを使った簡易的に作れるマスクを欲していると分かった。
- Q4)3Dモデリングで作成した「簡易組み立て式マスク」を使ってみたいか結果4)「使ってみたい」と「そうでもない」意見に分かれたが、「使ってみたい」と答えた割合の方が多いことから「3Dプリントでできたマスク」への関心の高さを実感した。
- Q5)見た目について結果5)否定的な意見が多く、かっこいいと答えた人は少なかった。モデリングを改善する必要がある。
- Q6)他人に勧めたいか結果6)見た目が改善されればおすすめしたいという意見が多かった。
- 結果としては60%程度の方がマスクを忘れて購入しているなどコンセプトに対しては高評価を得た。しかし、デザインは少し改良の余地があることも分かった。3Dプリンターで印刷したモデル、アンケート調査の結果などをもとに考えると、発想自体は対象としている学生の需要があることが明確に分かった。しかし、デザインやマスクならではの伸縮性が欠如していることに大きな課題があると分かった。3Dプリンターのプラスティク樹脂を使用すると角ばっており、「重そう」や「痛くてつけ心地が悪そう」という意見を友達もらったことを受け、素材に関しては検討の余地があるのではないかと考えるようになった。
- しんご:初めて3Dモデリングを行った。ネット上でしかも誰でも3Dモデリング出来ることに正直驚いた。
今までだいぶ遠かった3Dプリンターという存在が一気に自分の身近な存在になり、ものづくりを行った体験も非常に貴重なものだった。
ペアだったとっきーやアドバイザーの土山さん、もりかわさん、よしおかさんなど多くの大人の協力があり、完成させることが出来た。本当に貴重な経験をさせてもらいありがとうございました。とっきー:普段あまり共同でモノづくりをしないので、貴重な体験となりました。現実と折り合いをつけることも学びました。
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