Egg Drop Contest

Created Date: 2017-07-22/ updated date: 2018-03-06
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    Summary
    高いところから卵を落としても割れない包装を制作する。
    規定:3Dプリンタで出力されたマテリアルのみ使用可能。

    Materials

      Tools

        Blueprints

          Making

          • 今までのコンテストを振り返ると、エッグドロップの包装デザインは、プロペラやクッション材を用いてのプロダクトが多いように感じた。そこで、X軸にもY軸にも自由自在に動き回る3Dプリンタの特性を最大限に生かした上で、別の視点からユニークな包装で3Dプリンタの可能性を広げられるようなアウトプットになるようアイデアをブレストした。
            • まずアイデアをブレストするにあたり、アイデアの参考になりそうな多種多様なプロダクトをPinterestで手当たり次第にリサーチした。そこで出会ったのが、山中俊治さんがデザインしたスポーツ選手の義足である。実際のプロダクトはカーボンファイバー製で、3Dプリンタで出力されるPLA素材とは全く異なるもであるが、しなやかな曲線とでミニマルな構造のクールさに一目惚れしたのはもちろん、陸上アスリート選手の体を保護しつつ、トラックとの相性を最大限に引き出したデザイン卵の殻を保護しつつ、地面からの衝撃を防ぐ包装デザインに活かせないかと考えた。
            • 山中俊治さんの義足の曲線から派生して、アイデアをブレストした。プロダクトデザインに詳しい先輩数人にアイデアを持って行き、アドバイスをもらいつつ、最終的に3つのしなやかでバネのような足で卵を支える構造で制作を進めることにした。
            • スケッチをもとにワイヤーとマステを使って数パターンのモックアップを制作した。

              パターン①:足が"J"や”U”の曲線になっている
              パターン②:足が"U"の上を閉じたような楕円になっている
              パターン③:足が"O"の曲線になっている

              【使用材料】

            • 構造リサーチを踏まえて、再度モデリングの下書きとなるデザインスケッチを行った。最終的に卵は”O”型の曲線で卵を支えるパターン③に決定した。この時に軽くではあるが、卵そのものパッケージも軽く落とし込んでいる。
          • デザインスケッチを踏まえて、illustraterでドローイング、Rhinocerosでモデリングをしながらプロトタイプの出力を繰り返し行った。
            • プロダクトの大きさと3Dプリンタの出力時間は比例するため、使用時間が限られているメディアのプリンタで出力する条件に合わせて、パッケージをバネ足の部分と卵カバーのふたつに部品わけしてモデリング&出力を行い、最後にそれらを組み立てて接着剤で固定する対策をとった。

              ●バネ足
              研究室の先輩のアドバイスをもとに、レーザーカッター木材を切りだしてベンドするときに使われる、カッティング手法をZ軸に使用する方法を考察してイラレに数パターン書き起こした。続けてイラレのデータをそのままライノに以降し、押し出しを加えてモデリングをした。

              ●卵カバー
              半分に切ったアボカドのようなはめ込み型のカバーを卵も含めてモデリングした。
            • SAの深谷さんの協力のもとMakerbotで出力を行った。

              ●バネ足
              想像以上に柔軟性のある足に仕上がった。メディアの3Dプリンタ使用時間ぴったりの5時間で出力をしたものの、サイズを予定の直径13cmの円から9cmに落として出力していたため、完成版を出す際のMakerbotのセッティングも問題として上がった。

              ●卵カバー
              パーツ同士がうまい具合にはまらなかった。また簡易な形であるため、パッケージ自体の破損の懸念があがった。
            • プロトタイプの反省も踏まえて、再度モデリングを行った。

              ●バネ足
              輪っかに入る溝の大きさ、間隔を調整しつつブラッシュアップを行った。この際に若干のRをバネのサイドに施し(タイヤのイメージ)、卵を落とす際のバランスが崩れたとしてもある程度バウンドが保証されるように修正した。

              ●卵カバー
              地面に落ちる際の衝撃でカバーが破損することがないよう、卵のかたちで切り抜かれた筒に上から蓋をするデザインに加えて、蓋の摩擦でロックをするのではなく、筒自体をを回してロックをかけられるネジよも扱いやすい工夫を加えた。
          • 度重なるweb申請、早朝からの席取り、多大なる友人の協力のもと、1日一回の使用しか許されないプリンタの争奪戦から手に入れた出力品の数々を列挙しよう。
            • サポート材やラフトで溝が埋まる懸念もあったが、問題なく3つのバネ足とも綺麗に出力された。
            • 蓋を筒にぴったりハマるサイズでモデリングしてしまったため、はまらない事案が発生したが、友人から借りたネイルやすりで溝を磨き上げ、良い塩梅の噛み合わせに調整できた。
          • 【結果】
            落下最大可能高さ:1m10cm
            失敗:1m50cm
            状態:卵カバー以外、粉砕

            【原因】
            バネが高さの衝撃に耐えきれず、70cm超えたあたりからバネ足が一本ずつ折れ始め、結果的に全ての足が粉砕してしまった。

            【反省・展望】
            実際に落としてみて得られた情報も多かったため、その反省を生かしつつFAB 3Dコンテストに向けて、エッグドロップのパッケージ制作を夏休みの宿題にしようと考えている。
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