今までのコンテストを振り返ると、エッグドロップの包装デザインは、プロペラやクッション材を用いてのプロダクトが多いように感じた。そこで、X軸にもY軸にも自由自在に動き回る3Dプリンタの特性を最大限に生かした上で、別の視点からユニークな包装で3Dプリンタの可能性を広げられるようなアウトプットになるようアイデアをブレストした。
- まずアイデアをブレストするにあたり、アイデアの参考になりそうな多種多様なプロダクトをPinterestで手当たり次第にリサーチした。そこで出会ったのが、山中俊治さんがデザインしたスポーツ選手の義足である。実際のプロダクトはカーボンファイバー製で、3Dプリンタで出力されるPLA素材とは全く異なるもであるが、しなやかな曲線とでミニマルな構造のクールさに一目惚れしたのはもちろん、陸上アスリート選手の体を保護しつつ、トラックとの相性を最大限に引き出したデザインを卵の殻を保護しつつ、地面からの衝撃を防ぐ包装デザインに活かせないかと考えた。
- 山中俊治さんの義足の曲線から派生して、アイデアをブレストした。プロダクトデザインに詳しい先輩数人にアイデアを持って行き、アドバイスをもらいつつ、最終的に3つのしなやかでバネのような足で卵を支える構造で制作を進めることにした。
- 構造リサーチを踏まえて、再度モデリングの下書きとなるデザインスケッチを行った。最終的に卵は”O”型の曲線で卵を支えるパターン③に決定した。この時に軽くではあるが、卵そのものパッケージも軽く落とし込んでいる。
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