はじめは卵のモデリングから、スキャナーを使わずにスマートフォンのドキュメント撮影のアプリを使って、正面図を撮影。CADソフトで画像を読み込んで実寸に合わせてモデリングを始めます。
マッスグ
Owner & Collaborators
License
Summary
FAB3Dコンテスト2017、カテゴリ5のエッグドロップパッケージをデザイン。
タンブラーのようにすっきりとした見た目の、筒状のパッケージ。真っ直ぐに落ちて倒れずに真っ直ぐに直立し、中の卵を守るのが特徴。卵を入れてクリップを1箇所固定するだけと、固定方法を簡単にした。
タンブラーのようにすっきりとした見た目の、筒状のパッケージ。真っ直ぐに落ちて倒れずに真っ直ぐに直立し、中の卵を守るのが特徴。卵を入れてクリップを1箇所固定するだけと、固定方法を簡単にした。
Materials
Tools
Blueprints
Making
- どうすれば落下時の衝撃を卵本体に与えないようにできるかを考え始め、カゴのような構造を考えた。(※ABSフィラメントを使用)
- カゴ構造を守るためのカバーを出力した。フィラメントを節約するためにデザイン性を少し取り入れた。が、これが最悪の結果を招く。カバーの剛性が低すぎたのと、中のカゴ構造に落下の衝撃がダイレクトに伝わる結果となった。
- 卵を取り出してみて割れている箇所を調査した結果、全ての方向から力が加わっていることがわかった。卵もパッケージとともに落下することから、卵自身の固定方法を改める必要があると考えて、ラストモデルへと繋がる。
- カゴ構造のカバーを2つ出力し、大破していない方はランプシェードに。
- これまでのモデルの失敗から、落下時に卵が下向きに加速して破損していること。周りのカバー自体も、落ちた衝撃で上向きに加速して力が加わっていたことが分かっていた。そこから、卵自身を自由に動けるような逆カゴ構造を考え始めた。
- 円弧(アークバネ)を反対向きにするということは卵を締め付けるということである。しかしあえてそれをすることで、落下直後のパッケージ内の卵が減速しながら下に落ちていくという予想を立ててデザインした。
- 長めのアークバネが卵のガイドとして機能すればいいと考えて、当初は4本だけであった。しかし、実験を繰り返していくと短めのアークバネがあまりにも伸びが悪く、卵を締め付けていることがわかる。12本予定していた短いアークバネは2本まで減らし、長い方のを4本から8本に増やした。
- 卵がパッケージ内を減速しながら最下層に落ちていくのがこの「マッスグ」の特徴である。しかし、卵がこのリングを超えて地面に到達して割れることが連続した。最後の卵を受け止める砦こそ一番難しい問題が隠れていた。卵受けのバネが差込口から抜けて卵が飛び出ることが連続した。抜け防止用の爪を作るために3Dプリントの方法を考え直した。0.2mm積層なのはこれまで通りだが、それをソリッドで出力するのからサーフェース出力に変えた。すると、差込口からその先で抜け防止の爪ができる。この爪構造はアークバネの差込にも採用することになった。
- 内部に入れる機構を隠すという意味で、筒状のパッケージにした。何があるわけでもなく、ただの筒。
Comments