片手でできる靴紐結び自助具

Created Date: 2024-06-21/ updated date: 2024-09-03
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Summary
一側の上肢に障害があり、片手での動作を余儀なくされている方が、靴紐を結ぶ動作が出来るようになる自助具です。足幅によって調節できるように土台がスライドできるようにしました。足で踏んで利用するため作業中に動くことはありません。

Materials

    Tools

      Blueprints

        Making

          • 大学3年次の自助具製作課題に取り組んでいた際、インターネット上に多くの「靴紐を結ぶ自助具」が投稿されているのを発見した。しかしながら、現状はダイヤル式の靴紐で代替している対象者が多く、より実用的な自助具を作成することが出来れば、本来の靴のデザインを楽しむことが出来る対象者が増えるのではないかと考え、作成してみることとした。
          • 改良の試行錯誤を重ねる中で再現性があることや、完成図がイメージしやすいこと、撥水性がある材料で製作できることなどから、本学の先生にもご協力いただき、3Dプリンターで作成することとなる。
              • まずはインターネット上の自助具を参考に木材を加工して作成した。丁番で土台と側部の部品を固定し、靴が触れる土台などはビニールテープを巻いて撥水性と耐久性を向上させている。
              • 学生十名に試作機のアンケート調査を行い、その結果以下の改善点が挙がった。
              1. 靴紐をかけるツメのグリップ力が低いこと。
              2. 足の幅に合わせて土台幅が調整できないため、ツメまで紐が届かなかったこと。
              3. 使用時に側方のパーツがパタパタと動いてしまい、使いづらさを感じること。
              • STLデータ化
              土台&側部パーツ丁番
              • 改良した点
              1. 滑り止め液でコーティングし、紐をかけるツメのグリップ力を向上させる。
              2. 土台をスライド機構にして、足幅に合わせた調節を可能にする。
              3. 使用時に側部パーツが動かないようにするため、丁番を外側に設置し、底面に磁石を埋め込む。
          • 今回初めて[Tinkercad]を用いた3Ⅾデータ作成を行った。一から操作方法を覚えたため、難しさはあったものの、慣れていくほどアイデアを形にできるようになり、その可能性を改めて感じることが出来た。今後は改良版の使用調査も行いつつ、更なる改善点がないか模索していきたい。
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            References

              Usages

              • 使用方法

                1. まず紐を交差させる。
                2. ツメに交互にかけながら紐を締める。
                3. 結び目から下方に出ている紐を取り、側方にかける。
                4. その紐を反対側に固定する。
                5. 上方に出ている紐を取り、縦に交差させる。
                6. そこに輪を作って通し、結び目を締める。
                7. ツメから全て紐を外して完成。

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