ストーマをもつ方々がより快適に生活できるために
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ストーマをもつ方々がより快適に生活できるために by daigon730 is licensed under the Creative Commons - Attribution-NonCommercial-ShareAlike license.
Summary
ストーマは、患者のおなか付近に手術によってつくる人工的な便や尿の排泄口です。
ストーマには筋肉がないため、排便・排尿を自己でコントロールすることができません。
そのため、ストーマをもつ方(オストメイト)は、ストーマの部分にパウチと呼ばれる便や尿を溜めるためのストーマ用装具をつける必要があります。
ストーマ用装具は使い捨てですが、通常2~3日間は同じストーマ用装具を使用します。
その間に溜まった便・尿は適宜トイレで排出する必要があり、その作業は通常手を用いておこなわれます。 今回、鳳凰高等学校の生徒・教員で、このストーマ用装具を快適に手入れするための器具開発に挑みました。
ストーマには筋肉がないため、排便・排尿を自己でコントロールすることができません。
そのため、ストーマをもつ方(オストメイト)は、ストーマの部分にパウチと呼ばれる便や尿を溜めるためのストーマ用装具をつける必要があります。
ストーマ用装具は使い捨てですが、通常2~3日間は同じストーマ用装具を使用します。
その間に溜まった便・尿は適宜トイレで排出する必要があり、その作業は通常手を用いておこなわれます。 今回、鳳凰高等学校の生徒・教員で、このストーマ用装具を快適に手入れするための器具開発に挑みました。
Materials
Tools
Blueprints
Making
- 「ストーマ造設術を受けた患者の看護」というテーマの授業でアイデアスケッチを実施!4~5名のグループに分かれ、アイデアを出し合います。
- それぞれのグループでよかったアイデアは、適宜みんなの前で発表!言葉で伝えにくい部分は、白板にスケッチを描きながら説明していきます。発表者のアイデアを、みんな真剣なまなざしで聞きます。
- みんなが出し合ったアイデアを代表者が集約。「お!これは!?」と目を引くアイデアを白板に張り出していきます。
- オストメイトがどのようにパウチを使っているのかを再度確認。装着するパウチの下部に開けられた穴から、パウチ内に溜まった便や尿を排泄します。「これ、手でするのは大変そう」「どうやったら、より便利に便を排泄できるかな?」オストメイトの状況を踏まえて考えます。
- パウチ内から便や尿を効率よく排出するために、量販店で売られている器具(本来はストーマ用装具に用いるものではない)をパウチにあててみます。「パウチのサイズにあってないね」「パウチ表面を傷つけてしまいそう」意見を出し合い、スケッチしながら、これからつくっていく器具のかたちを決めていきました。
- 検討の結果、まずアイデアとして出てきた「はさみ型」を試作品として作成してみることに。設計するためのCADソフトはfusion360を使用しました。さらに、設計した器具は3Dプリンタを使って出力をして、かたちの検討もおこないました。
- ピボット(軸)部分 → ペンチ持ち手部分 → はさみ押さえの部分 → 先ほど出てきた市販品以上、3つのアイテムのかたちを参考にしました。
- 検討の際に描いたスケッチをCAD上でイメージ通りにつくっていきます。それを3Dプリンタで出力したのが2枚目の写真。出力して気づいたことが「ローラーを取り付ける部分を長く作りすぎた…」ということ。「こんな長くして、ローラーが取り付けられるかっ!!」再度、設計し直します。(ちなみにローラーは、回転する予定ではない。)
- ローラーを取り付ける部分を短く再設計して、再度3Dプリンタで出力。一緒にローラーも出力してみたけど、うーん。ローラーを取り付ける部分はもう少し短い方がよいな。
- 3度目に出力したものには、ローラー部を想定通りに装着することができました。ふむふむ。良い感じ。
- 次は持ち手の部分。はさみの持ち手を参考に、設計していきます。なんだか、おしゃれなハサミを見ているみたい。
- そしてできあがったのが、こちら!!CAD上で設計したとおりに出力することができました。ちなみに本体部分は固いプラスチック(PLA、ポリ乳酸)を使用していますが、持ち手とローラー部は弾力のあるプラスチック(TPU、熱可塑性ウレタン)を使用しています。
- できた試作品①「はさみ型」をパウチにあててみます。長さもちょうど良さそう。でも、持ち手から1番遠い部分のはさむ力が弱いような…
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