レーザーカッターについて
レーザーカッターはその名の通り、レーザーで部材を切る機械です。
出力次第でいろんなものを切れますが、
Fablabやそれに準ずる施設などで一般に使えるものでは、
主に木やアクリルの板を扱います。
X/Y方向にコンピューター制御で動くユニットから
高出力のレーザーが出るようになっており、
双方の制御を組み合わせて部材を切っていきます。
3Dプリンターや他のデジタルファブリケーション機器とほぼ同じ仕組みです。
出力データとしては基本的に画像データを用いるのですが、
ここでベクターデータとラスターデータの違いが大変重要になってきます。
ベクターデータを送ると、そのベクターに沿ってカットが行われますが、
ラスターデータを送ると、そのピクセルのつぶつぶひとつひとつに対して、
2Dプリンターのようにレーザーが照射されます。
レーザー"カッター"という名前なのに切れないとなると
ラスターデータを送ってはいけないように思われますが、
ラスターデータを送ることで、焼き印のような彫刻をほどこすことができます。
iPodなどの刻印サービスがレーザーカッターを用いている、
といったらイメージが湧くでしょうか。
今回のキットでは、ネジを埋めるくぼみなどをラスターで彫刻しています。