むすぼうVer.Ⅱ(SPU3Dプリンターゼミ)



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むすぼうVer.Ⅱ(SPU3Dプリンターゼミ) by KITANOBU, koike-yuji is licensed under the Creative Commons - Attribution license.
Summary
【自助具名「むすぼう」】
片手で家庭用ごみ袋(45L・取っ手なし)を縛ることができる自助具です。
本自助具には、Ver.ⅠとVer.Ⅱの2種類のモデルがあります。本プロジェクトでは、Ver.Ⅱについて紹介します。 【Ver.ⅠとVer.Ⅱの主な違い】
「Ver.Ⅰ」
①3つのパーツを組み合わせて完成する構造です。本体サイズが比較的大きく、小型3Dプリンターでは一体での造形が困難であると考えたため、3つのパーツに分割することで小型プリンターでも製作できるように設計しました。
②パーツごとに丁寧に造形できるため、Ver.Ⅱと比較して全体に丸みを持たせることができ、ごみ袋を巻き付けやすい形状となっています。
③可動式の構造(回転可能式)を採用しており、使用者が作業しやすい角度に調整できます。 「 Ver.Ⅱ」
①パーツを組み合わせる必要がなく、本体のみで使用可能な一体型構造です。
②部品点数を削減したことで、3Dプリントによる複製・量産が容易となり、約1時間30分で印刷できます。
③ 一体化したことで耐久性が向上し、接合部の破損リスクを低減しました。
操作性や個別適合性を重視:「Ver.Ⅰ」 実用性・普及性・耐久性を重視:「Ver.Ⅱ」
本自助具には、Ver.ⅠとVer.Ⅱの2種類のモデルがあります。本プロジェクトでは、Ver.Ⅱについて紹介します。 【Ver.ⅠとVer.Ⅱの主な違い】
「Ver.Ⅰ」
①3つのパーツを組み合わせて完成する構造です。本体サイズが比較的大きく、小型3Dプリンターでは一体での造形が困難であると考えたため、3つのパーツに分割することで小型プリンターでも製作できるように設計しました。
②パーツごとに丁寧に造形できるため、Ver.Ⅱと比較して全体に丸みを持たせることができ、ごみ袋を巻き付けやすい形状となっています。
③可動式の構造(回転可能式)を採用しており、使用者が作業しやすい角度に調整できます。 「 Ver.Ⅱ」
①パーツを組み合わせる必要がなく、本体のみで使用可能な一体型構造です。
②部品点数を削減したことで、3Dプリントによる複製・量産が容易となり、約1時間30分で印刷できます。
③ 一体化したことで耐久性が向上し、接合部の破損リスクを低減しました。
操作性や個別適合性を重視:「Ver.Ⅰ」 実用性・普及性・耐久性を重視:「Ver.Ⅱ」
Materials
Tools
Blueprints
Making
- 本自助具は、脳卒中後の片麻痺者や上肢切断者など、片手での生活を余儀なくされている方を主な対象としている。また、加齢に伴う筋力低下や関節疾患などにより、両手を使用することは可能であるものの、袋口を結ぶといった両手での細かな操作が困難な高齢者の方にも活用できる事を想定している。
- ごみ捨ては日常生活の中で繰り返し行われる基本的な家事動作の一つである。しかし、取っ手のない家庭用ごみ袋を縛る動作は、袋口を保持しながら結び目を作る必要があり、通常は両手を必要とする。そのため、片手のみで生活している方にとっては難易度の高い動作となり、家族や介護者へ依存せざるを得ない場面も少なくないと考えられる。
本自助具は、そのような方々がごみ捨て動作を自立して行うことができるよう支援し、日常生活における自立度の向上や自己効力感の向上につながることを目的としている。
- 本自助具を作成しようと思ったきっかけは、片手でごみ袋を縛ることのできる自助具が少なく、特に取っ手のない45Lの家庭用ごみ袋を対象とした自助具がほとんど見当たらなかったためである。 作業療法では、対象者が「その方らしい生活」を送るために、日常生活の中で困難となっている作業に着目し、その解決方法を検討することが重要である。ごみ捨ては一見すると簡単な家事動作に思えるが、実際にはごみ袋を持ち上げる、運搬する、袋口を縛るなど複数の工程から成り立っている。その中でも袋口を縛る動作は、片手では実施が難しく、自立を妨げる要因の一つとなる可能性がある。
- 実際に片手のみでごみ袋を縛ることを試みたところ、「袋を保持する動作」と「結び目を作る動作」を同時に行うことが難しく、片手では十分な張力を維持できないことが分かった。そこで、保持機能を補うことができれば片手でも結び動作が可能になるのではないかと考え、自助具の作成に取り組んだ。
- まず、ごみ袋を縛る動作について詳細な作業分析を行った。分析の結果、ごみ袋を縛る際には「袋口をまとめる」「袋を保持する」「輪を形成する」「結び目を締める」といった複数の工程が存在し、その中でも「保持する」工程が片手では大きな障壁となることが明らかとなった。 そこで、自助具が使用者の代わりに袋口を保持し、「第二の手」として機能する構造を検討した。また、片手のみで安定して使用できるよう、椅子座位で大腿部の下に自助具を挟み込み固定する方法を採用した。これにより、追加の固定器具を用いることなく安定した支持点を確保することが可能となった。
- ・インフィル:密度(20~50%)・パターン(グリッド・ライン)・材料:印刷温度(215℃)・ビルドプレート温度(50~60℃)・スピード:印刷速度(120mm/s)・ビルドプレートとの接着:接着タイプ(スカート)・印刷時間:約1時間半・STLデータ:むすぼう(ver.Ⅱ)



- 完成した自助具を使用することで、片手のみでも取っ手のない家庭用ごみ袋の口を縛ることが可能となった。 自助具が袋口を保持することで、使用者は片手のみで袋端を操作できるようになり、通常は両手を必要とする結び動作を遂行することができた。また、自助具を大腿部の下で固定する構造としたことで十分な安定性が得られ、結び目を締める際にも自助具が大きく動くことなく操作を行うことができた。
- 本自助具は椅子座位での使用を前提としているため、安全性にも配慮されている。ごみ袋を締め込む際には袋を引く動作が必要となるが、立位では重心移動によりバランスを崩す可能性がある。特に片麻痺者や高齢者では転倒リスクが高まることが考えられるため、座位で実施することで身体の安定性を確保し、安全に作業を行うことができると考えられた。
以上より、本自助具は片手でのごみ袋結び動作を実現するだけでなく、安全性や実用性の面でも有用である可能性が示された。
References
Usages
【使用方法】
① 安定した椅子に座る。(背もたれがあるものが望ましい)
② 自助具を大腿部の下に挟み込み、身体の重みで固定する。
③ ごみ袋の開口部を一か所に集め、袋内の空気を抜きながら袋口をまとめる。
④まとめた袋口を自助具に引っ掛け、袋の自由端を自助具の周囲へ回し込み、輪(ループ)を形成する。
⑤ 自由端を輪の中へ通し、結び目を作る。
⑥ 袋端を引いて結び目を締め込む。
⑦結び目が完成したことを確認し、自助具から袋を外して作業を終了する。【使用上の注意】
・使用前に自助具に破損や変形がないことを確認する。
・必ず安定した椅子に座った状態で使用し、立位での使用は避ける。
・自助具が大腿部で十分に固定されていることを確認してから操作を開始する。
・袋を過度に強く引っ張ると袋の破損につながる可能性があるため、適切な力加減で操作する。
・袋の材質や厚みによって使用感が異なる場合があるため、実際の使用環境に合わせて確認を行う。

【構造上の工夫】
【輪(ループ)を保持する構造】 袋を結ぶ際には、自助具に袋の自由端を巻き付けて輪(ループ)を形成する。しかし、単純に2本の平行した棒へ袋を巻き付けるだけでは、袋の張力によって輪が崩れ、自由端を輪へ通しにくくなる場合がある。 そこで本自助具では、袋を巻き付けた際に形成された輪が崩れにくく、一定の形状を保持できる構造を設けた。これにより、片手で操作する場合でも輪の形状を維持しやすくなり、自由端を輪へ通す動作を行いやすくしている。
Project comments






















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