振れ取り台は自転車修理や調整に不可欠だけど高価で手が出ない。それなら身近な材料で作ってしまえ、作るならこれまで見たことのない木製の物を作ってしまおうというのが最大の目的です。作るからには本格的に使えることも重要な目標です。 写真は市販の金属製振れ取り台(wikipediaより転写)
Wheel truing stand 自転車ホール振れ取り台
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Wheel truing stand 自転車ホール振れ取り台 by koujiimura is licensed under the Creative Commons - Attribution-NonCommercial license.
Summary
道具自体を作ってしまおう。どうせなら本来金属で出来た道具を木で作ってみたらどうなるのかチャレンジしてみよう。ということで木製振れ取り台を作ってみました。振れ取り台とは、自転車のホイール(車輪)を組み上げたり歪みを修正するための調整用スタンド(台)です。
この台にホイールを取り付け自由に回転できる状態にしてスポークと呼ばれる針金のような多くの鉄線のテンションをスポークレンチよばれる専用のねじ回しを用いて調整しホイールのゆがみを修正します。自転車の修理やロードレーサーで競技に挑戦するときには必ず使う道具です。既にこの木製振れ取り台で3台分のロードレーサー用ホイールをくみ上げました。従来の振れ取り台とそん色ない実用性を確認できました。春はサイクリングにぴったりのシーズンです。皆さんも自分で組んだ自転車(ロードレーサー)でツーリングしませんか?
この台にホイールを取り付け自由に回転できる状態にしてスポークと呼ばれる針金のような多くの鉄線のテンションをスポークレンチよばれる専用のねじ回しを用いて調整しホイールのゆがみを修正します。自転車の修理やロードレーサーで競技に挑戦するときには必ず使う道具です。既にこの木製振れ取り台で3台分のロードレーサー用ホイールをくみ上げました。従来の振れ取り台とそん色ない実用性を確認できました。春はサイクリングにぴったりのシーズンです。皆さんも自分で組んだ自転車(ロードレーサー)でツーリングしませんか?
Materials
Tools
Blueprints
Making
- 設計といってもA3版方眼紙に絵を書いて道具として最低限必要な機能や動きが出来るか鉛筆なめなめ図面?を作ります。いつもながらいい加減ですいません。
- 車輪を取り付ける腕木を端材から切り出します。設計図でこれらの寸法が記されていないのは、廃棄されていた半端な木材だけで作ることにしたため、試行錯誤して何とか切り出さざるを得なかったからです。つまり、材料の寸法に合わせて振れ取り台の寸法を決めました。おかげで端材の端材は木屑のみ。
- 捨てられていた板に調度良い大きさの物があったのでそのままコーナーをカッターで丸く削り、ヤスリがけして台座板を作りました。
- 台座板に腕木やその他の構造部品を仮組みしてみた写真がこれです。一部テープで貼り付けて固定しています。つくづく手抜きです。
- 木製道具と言ってたのに心苦しいのですが、金属を使っています。ホイール(車輪)を正確に固定する関係上どうしてもネジが必要でした。お許しください。 ホームセンターから買ってきたナットやネジ切鉄棒を適当に切断して使いました。 木との結合は全てエポキシ接着剤を使いガッチリ取付けました。
- 振れ取り台に使用できるノブはホームセンターに行けば売っているのですが、プラスチック製か金属製です。ここは何が何でも木製しかありません。売ってないなら木で作ろうということで、端材を丸くレーザーカットし、エポキシ接着剤でネジやナットを取り付けオリジナル・ノブを急造しました。
- 全ての部品が出来たので組み立てる前にクリヤウレタンで塗装しました。 末永く使えるよう5回塗り重ねました。やはりクリヤ仕上げは木目が際立ち美しいです。
- 全ての部品をネジで組み立てていきます。 ホイール(車輪)の振れ量を見る板は、柔らかくしなり、丈夫なポリアセタール樹脂(デルリン)にしました。これはFabLabつくばのSUSUさんから分けていただいたものです。 ここだけは精度が必要なのでレーザーカッターでまじめに切り出しています。
- ホイール(車輪)取り付け部のノブ付近
- 振れ検出板取り付けアーム根元。 ここが傾いて様々な直径のホイールにあわせて振れ検出部を移動できるようにしています。
- ここに突き出ているねじの先端とデルリンの板に回転するホイールの外周が近づいたり離れたりする様子を見てスポークのテンションを調整していきます。
- 使わないときはアームをホイール(車輪)取り付け用腕木に沿うように折りたためます。
- 使用例で出てきますが、ありあわせの木材とネジ、アクリルでセンターゲージをでっち上げました。この道具は振れ取り台とペアで使います。ホイール(車輪)組み立てにはなくてはならない道具です。
References
Usages
振れ取り台使用例
このように腕木にホイール(車輪)車軸部を固定し回転しながら外周部(リムと呼ぶ)の歪みが極小になるまでスポーク(鉄線)の張りを調整していきます。最初はうまくいきませんが慣れてくると30分ぐらいで1本仕上げることが出来ます。リム(外周部)の振れ状況チェック
写真のようにリム(外周部)にデルリンの板と両側から出ているねじの先端が振れるか振れないか回転させながら様子を見ます。少なくとも1mm以内、出来れば0.5mm入るよう追い込んでいきます。スポークのテンション調整(ホイールの振れ取り)
銀色に光る丸いドーナッツのような金属がスポークレンチです。これをスポークとリムの根元にあるニップルと呼ぶナットに掛けて廻す事でスポークのテンションを調整します。スポークは36本あります。ホイールの振れやスポークの張り具合をきれいにそろえるには一に練習2に練習です。センターゲージでリムが車軸の中央にあるか確かめる
振れ取り台で歪をとったホイールにセンターゲージを当てている様子です。 ホイール(車輪)というのは振れがないというだけでは使い物になりません。リムが車軸の中心に正確に位置している必要があります。そうでないとホイールが自転車の中心から横にズレてしまい安定して走れません。
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