今回の制作の動機として、学生から卒業制作として「グルーヴをモチーフとした楽曲」を作りたいと相談されたことがあります。
音楽における「グルーヴ(Groove)」とは、言葉で定義することが難しい言葉です。そこで自分が身近にグルーヴを感じるものとして「車のウィンカーのタイミングのズレ」を作品化することにしました。思いつきもカタチにすることで、作品の体験を通して鑑賞者とグルーヴとは何かを議論できると考えたからです。
- 僕は京都精華大学で音楽専門の助手として勤務しています。職業柄、学生と日常的に会話することが多く、3年生からは4年生になった時の卒業制作を相談されます。その3年生のひとりに「グルーヴ」について相談されたことが今回の制作のきっかけになりました。学生は悩んでいるようでしたが、相談だけでは伝わらないこともあり、もっと柔軟に考えれば「グルーヴ」をモチーフに意外なアウトプットが可能だということ作品として示すことを考え、本作の構想が始まりました。
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