Fusion360のシートメタル機能を使った板金加工の展開図作成

Created Date: 2020-07-26/ updated date: 2020-07-29
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    Summary
    Fusion360にはシートメタル機能という1枚の板を切ったり曲げたりして加工を行うための図面作成機能があります。材料の厚みは一定なので、その薄目の断面を選択しながら、曲げ成形などを行い、最終的には板金加工に必要な2次元図面を作成できるというものです。

    Materials

      Tools

        Blueprints

          Making

          • 画面上部の「シートメタル」を選んで、シートメタル画面を出します。
            • 通常のスケッチで100mm×100mmの正方形を描きます。押し出しはせずに「スケッチ終了」をします。
            • ここで必要な材料を選定します。設定されている鋼の厚みは2.5mmであり、板金加工を行う板としては厚いため、新たに厚さ0.5mmの鋼を作成しておきます。
            • 鋼の右側をダブルクリックすると厚みが2.5mmと表示されるので、ここを0.5mmとして新たな鋼材を設定しておきます。
          • 「作成」→「フランジ」で板金の材料を設定します。
            • フランジを選定した後、正方形の図形をクリックすると青くなり、「フランジ」の詳細設定画面が出てきます。ここで先ほど設定した厚さ0.5mmの鋼材を選定します。
            • 再び「フランジ」の後、曲げようとする板の上部のラインをクリックします。板厚が0.5mmと薄いので、拡大するなどして上手く設定しましょう。
            • 高さ20mmを入力すると90度で曲がります。角度の初期値は90度ですが、他の角度も設定できます。
            • 試しに90度を30度にすると、このような形状に曲がります。
            • 次は20mm曲げられた端部の外側のエッジを選び、外側に10mm曲げてみましょう。このとき、材料は断面からくねくねと押し出されるイメージです。
            • これで製作物が完成しました。押し出した部分をよく見ると、部材が干渉しそうな箇所は、接触しないようぶ自動的に形状が作成されています。
            • 「検査」→「コンポーネントのカラーサイクルの切り替え」でランダムに着色ができます。
              「修正」→「外観」から設定するれば、自分が好きな色や材質に変換できます。
          • 「作成」→「フラットパターンを作成」で1枚板から板金加工を行うときの展開図を作成できます。このとき、図形で固定面を指定おく必要があります。

            • 折り曲げ部分が緑線で示されるこのような展開図が作成されます。途中で材料を折り曲げたり、伸ばしたりした結果、この面積の板金が必要となることがわかりました。板金をどのように加工していくのかは、それぞれの実習室にあるせん段機や曲げ機によります。
          • エッジをフィレットで丸めてみた事例を紹介します。
            • フィレットのコマンドを選択して、丸める位置を拡大してから線を選択して5mmのフィレットをつけてみます。
            • エッジに5mmのフィレットをつけることができました。他のつばにもフィレットをつけてみましょう。これは連続してできないようなので、1つずつ丸めていきます。
            • 「フラットパターンを作成」をクリックすると板金加工で使用できる展開図が自動作成されます。青い線は折り曲げる位置です。なお、このコマンドをクリックするときには、図面をマウスで囲んでおく必要があります。
          • 90度でなく、折り曲げる面に円が見えたら、そこをマウスで動かすことで、自由に角度を設定できます。また、角度欄に数値を入れて作図することもできます。
            • こちらが展開図になります。
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