森に寄りかかるマイツール

Created Date: 2021-09-29/ updated date: 2021-09-29
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フィンランドに住んだことがある。家のすぐそばにある森には、毎日使っているリビングチェアやテーブルを持ち出したりしていたし、森は毎日の生活にとても身近なものだった。1日のうちのほんのわずかな時間。ふとしたときに、ふらっと森へ。コーヒーを飲むためだけに足を運んだり。その時に必要なのは、腰掛と小さなテーブル、コーヒー道具だけではあるけれど、森に浸り過ごせる時間はとても豊かだった。皆がそれぞれに好きなものを持ち寄り、物思いにふけったり談笑したり、自由だった。森は一様に見えるけれども、実は多様なところだ。木々が密で少し暗がりになったところ。見上げると葉の重なりのあいだから空が見えるところ。光がきれいに差し込むところ。皆それぞれに、お気に入りの場所はちがう。リビングからイスとテーブルを持ち出し森へ、自分のお気に入りを見つけて木に寄りかかる。そして、そのままそこに留まり、思い思いに過ごすことのできる、小さなツールを提案します。森に生きる木々は生き物だと思う。加工され生まれ変わった木材もまた、期間が終われば解体され息を失うのではなく、皆が愛着を持ち、大切に使われ続けることのできる形でありたい。来訪者には会期中、新庄村の拠点から各々このツールを持ち出し、決められた森のエリア内で居場所を見つけ、使ってもらいたいと考えています。会期後は、新庄村の施設内で使われるインテリアファニチャーとして使うことが可能です。会期中、Fab Space Shinjoでは「森に寄りかかるマイツール」の制作体験ワークショップを行うことも考えられます

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