手の甲マウス

Created Date: 2014-09-10/ updated date: 2018-03-13
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Summary
我々がマウスやトラックパッドを使う時、キーボード操作と平行して行おうとすると、必ずどちらかから手を離さなければいけないタイミングがある。そのわずかな手間がじれったさと共に作業全体の効率を下げている。
そこでポインタの移動とクリックの動作をキーボードに手を置いたまま出来ないか考えてみた。このマウスは、「マウスを操作しながらキーボードを打つ」ときのじれったさを軽減し、マウスを「持たないでも」操作が出来るようにすることを目的としたものである。クリックは親指と人差指をくっつけることによって行い、ポインタの移動は手の甲にあるトラックボールを撫ぜるように動かすことによって操作する。

Materials

    Tools

      Blueprints

        Making

        • この作品はマウスの蓋を開け、ボール部分を上から撫ぜて操作するため、ボール部とその周辺を残してマウスを切り落とす必要がある。
          ボールとそのセンサ部分を支える出っ張りを残して、後の部分は切断する。
          なかなか分厚いので最初は粗いヤスリで大きく切り込みを入れ、そこからノコギリを入れて行こう。
        • 次に回路をいじる、と言っても特に回路図上は何も変わらない。ボール部分とクリック部分のセンサーをマウス本体から隔離するだけだ。
          • 両方を切り取り終わったらそれぞれに導線はんだ付けする。その際隣同士の導線が触れないよう気をつける。
          • だが私は今ま で電子工作なんてやったことなかったので、とりあえず失敗前提でまずボールのセンサー部分(ボールの回転がローラーを回しその回転を光セ ンサで読み取る・光を出す装置と読み取る装置の二つがある)を本体から切り取る。
          • もう一つ用意したマウスから次は基板ごとセンサーを切り取る。この時はさみペンチを使うのだが、ロウの部分は簡単にひび割れてうまく切り取れない場合があるので注意。
        • 次にクリック部分の作業を行う。しかし通電部分が3箇所あり、どれがどう組み合わさればクリックになるのか分からなかったので、3つで動作確認を行った。
          • 結果、図のように一つ離れた端子が上と通電している状態が何もしていない状態、下と通電しているときはクリックしている(マウスのボタンを押し込んでいる)状態だということが分かった。
          • 通電でクリックする二つの端子に導線をはんだ付けする。
          • 更に一つ離れた端子がどこにも触れていない時でもクリックしていない状態としてマウス全体が正常に稼働するということも分かった。つまり、クリック時に通電する二つの端子を延長すればクリックの動作を好きに拡張・応用できるということだ。
        • 手につけるボール部分の導線ははんだ付けされているだけで引っ張られると千切れる可能性があるので、パテでひと通り固める。
          • ボール自体もこのままでは逆さに向けると外れてしまうので、ボールを覆う壁の部分に乗っかるような形で押さえを作る。
          • 内側の直径が21.5、外側の直径が27.058mmの輪を切り出し、中心から放射状になるように適度な長さに切り、写真のように接着していく。2箇所ほどつけてボールが外れなくなればOK。素材はABS樹脂を使ったが、プラ板でも問題ない。
        • その次にクリック部分を作るため、親指の第一関節より少し下と人差し指の第二関節と付け根の間あたりにアルミテープを巻き付ける。
          • 右クリック用には手のひらの手を握った時に中指と薬指が来るところにアルミテープを貼り、もう片方はゴム手袋などの指先を切ったものにアルミテープを巻きつけ、導線を伸ばす。各指とトラックボールのセンサー一式の導線をもとのマウスから伸ばしたものにつなげれば完成。
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        References

          Usages

            Project comments