- 私たちは、学校内の高校1、2年に「自分の住んでいるまちで困っていること」についてアンケートをとった。その中の「通学路で危ないところがある」という意見に着目し、特に小学校低学年の子供たちに目を向け、作業を進めていく方針にした。
- 「通学路の安全を守る」ために、自分たちが何を製作していくのかアイデアを出し合った結果、子供が安全に登下校できるためのセンサーとベルを製作することに決まった。〇子供が安全に登下校できる→通学路の危険な所にセンサーを置く〇子供に危険を伝える→一番身近な人(ex;母親、父親、祖父母、兄姉)の声で危険をベルで伝える
にこベル ~通学路の安全を守る~
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Summary
防犯ブザーという、不審者などの犯罪から子どもたちを守る手段は存在しますが、事故やケガを未然に防ぐようなものが子どもたちの元にはないため、通学・下校の際に身近に付けられるような安全べル、"にこベル”を製作しました。ボックスの中にスマートフォンと人感センサーを設置し、小型のスピーカーとMESHを連動させ、子どもたちが危険な箇所を通った際に手元のスピーカーから音声が流れます。その音声は、保護者の方に録音していただき、「危ないから右を通ってね」というようなメッセージをより分かりやすく、身近に感じられるように工夫しました。"にこベル”は鞄などの常に自分が持ち運ぶものにストラップ形式でつけられるようになっており、毎日子どもたちと共に通学・下校できます。
Materials
Tools
Blueprints
Making
- 製作場所:Fablab鎌倉
- ソフト・アプリ【Inkscape】→機材【3Dプリンター】小学校低学年の子が安全に使用することができるよう、ドーナツ型で試作をすることにした。アプリを使ってデザインを考え、直径8.5cm、高さ5cmの形を3Dプリンターで出力した。ソフト・アプリ【Tinkercad/Makercase】→機材【レーザーカッター】子どもが危険な道を通る前に、MESHの人感センサーが反応して声が出るように設置するほうのセンサーを作成した。木の素材を使って、縦17cm×横10cm×高さ5cm、幅3㎜の直方体を出力した。
- 設置用のセンサーにMESHの人感センサーを両面テープで張り付けた。出力した安全ベルにスピーカーを取り付けた。
- 【前回からの課題や修正すべき部分】~センサー・ベル~・センサーのボックスのサイズを小さくし、デザインを工夫したい・ベルの高さをスピーカーが入る最小限の高さにし、もっとコンパクトにしたい・ネックストラップとして使うには、重いので、キーホルダーにして鞄につけられるようにしたい~スピーカーからの声~今まで、危ない場所を知らせるための装置をイメージしていたが、危ない場所を知らせるよりも、より安全な場所を知らせる方が、小学生の安全を守ることができるのではないかと考えた。そのため「危ないから気を付けて!」ではなく、左側に危険な道があるとして、「危ないから右に曲がろう!」という音声にすることにした。
- 製作場所:FabLab太宰府
- ①ソフト【Tinkercad】→機材【3Dプリンター】形状は変えずに、スピーカーから蓋までの高さを1cm短くしてコンパクトに製作した。②ソフト【Makercase/Inkscape】→機材【レーザーカッター】センサーのボックスにおいて、高さ2㎝、幅4mmに変えてもう一度出力した。小学生から愛される可愛らしいデザインにするために、にこちゃんマークを切り抜いて出力するようにした。③機材【3Dカッター】センサー正面部分にシール素材で「NICOBELL」という文字を出力し、貼り付けた。
- スピーカーのはんだ付けが取れてしまい、FabLab太宰府さんに再度お邪魔して、はんだ付けを行った。
- 「子どもの通学路の安全を守る」というテーマを設定して2か月。プロトタイプから製作、改良や修正を繰り返し、ついに、自分たちの思い描いていた"にこベル”が完成しました。子どもたちはもちろん、家で帰りを待つ保護者の方も安心できるものとして使っていただける日が来ることを願っています。
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