DJ KAJIYAMAは、音楽好きでライブや野外フェスにも積極的に参戦。今回巧みな操作技術を活かし、DJパフォーマンスに挑む。
#5 EYE SHOW
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License
#5 EYE SHOW by FablabShinagawa, hamade, MOCHIAKIABE, hmtso, KoyanagiJunji, STONY is licensed under the Creative Commons - Attribution license.
Summary
Materials
Tools
Blueprints
Making
- 3歳の時に筋ジストロフィーの診断を受け、10年以上寝たきりの生活が続いている。現在、様々なデバイスを介してわずかに動かすことのできる左手母指、両足母指、頬、視線を使って高難度のPC操作による音楽制作、ゲームやドローン操縦を行っている。
- 30歳代男性
- 筋ジストロフィー症
- 僅かに動く左手母指、両足母指、両頬、視線によりスイッチ類を操作し、PCを自在に操る
- 発声でコミュニケーションが可能(拡声器使用)
- 人工呼吸器装着
- 姿勢保持に要介助
- 自薦ヘルパーで一人暮らし(24時間2名体制)
- 疲れやすく続けての外出は難しい
- サイケデリックな雰囲気のライブ音楽の演奏
- スイッチ操作をシンプルなものにする
- 映像、照明と音楽の同期とインタラクション
- 一緒に音楽活動を行うメンバー
- 音楽、映像ソフトや環境制御装置に知見がある人を巻き込みたい
- スイッチ類のセッティングに時間がかかる
- 機会がない
- W/C上でDJをやったことがない
- ライブを一緒に組み立てる人的環境がない
- 事前に作ったものをただ流すのではなく、よりライブ感のあるパフォーマンスをやりたい
- ライブ演奏することで気持ちよくなりたい
- 観客に盛り上がってもらいたい
- 音と映像と光によるアシッドかつ快楽的な空間の創造これまでにない新しい領域の創出
- このプロジェクト自体が今後の参考
- ACID KAJI!(仮)
- DJ KAJIYAMAによる音楽ライブ開催へ向けた歩み
- DJ KAJIYAMAが実際どのようにPCを操作し、音を生み出しているのかデモンストレーションを実施。PC操作用機器:インターフェース_HeartyHID24、頬_接点スイッチ×2、足趾_センサースイッチ×2、視線_tobii eye tracker5使用ソフト:Ableton Live(音楽制作ソフト)
- ライブで何がしたいか、何故ライブがしたか、ライブに求めることについてディスカッションを実施。事前に作ったものではなく、より臨場感のあるライブ演奏をすることで、気持ちよくなりたいとの思いが聞かれた。
- ライブを遂行する際の機器構成等を見える化し、それを基に役割分担を決定。チームメンバーの強みを活かし、以下の構成で映像、照明を組み合わせた音楽演奏を行うこととした。音楽制作・演奏:DJ KAJIYAMA楽器演奏:MATSUO映像操作:JONATHAN演者カメラ操作・設定:ISHIKITA映像制作:DELPHINE照明・機器設定:KOYANAGIスイッチ設定・姿勢調整:ABE、NISHIDAパフォーマンスの流れとして、①穏やかな雰囲気で始まり、②アシッドな雰囲気で盛り上がり、③再び穏やかな雰囲気で終わる、という3部構成とすることとした。楽器は、ハーモニーではなく不調和な音で入ることをイメージした。
- DJ KAJIYAMAは自宅にて音楽制作、他メンバーは会場で映像編集&機器設定を実施使用機材:AAGI(ジェスチャインタフェース)、PC、音響ミキサー、オーディオインタフェース、DMXインタフェース使用ソフト:Abelton Live、MAX(音響映像プログラミングソフト)
- 音、照明、映像の接続とセッティングレイアウトを確認DJ KAJIYAMAのインスピレーションが更に沸き、ブラッシュアップされるまた、よりライブ感のあるパフォーマンスを重視して、最後の「おまけ」のような形でジャムセッションタイムを設けて他のミュージシャンも演奏に参加してはどうかということになり、楽器演奏者を他にも探すこととした。
- セッティングの時間短縮を目的として、足趾のセンサースイッチをAAGIに代え試用本番の照明下での反応性が懸念されたが、この時点で照明との適合を確認することができなかったため、本番直前のセッティング時に確認することになった。
- 当日機材トラブルにより、急遽発表の順序を最後に変更することとなった。PCによる音楽演奏と、楽器演奏の音色やイメージを確認した。
- AAGIスイッチが本番の照明下では適合しないことが判明したため、足趾は急遽従来通りのセンサースイッチを活用。その分、開始までに時間を要した。パフォーマンス自体は全て遂行でき、後半はピアノ等との即興コラボも開かれた。
- スイッチの適合が不十分な中、本番を迎える状況になり、結果、従来に比べセッティングに要する時間が延長してしまった。今後、同じように新たなスイッチを導入する際は、事前の練習や試用を繰り返し行った上での導入を計画していく。今回以外で開催する手段や機会の創出に向けた継続したチーム作りを検討していく。
References
Usages
Project comments
- 物理スイッチのセッティング風景 https://photos.app.goo.gl/5Pf4kU7jHGr5sSmv7
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