従来にない方法(ツール)でヒノキ板に絵を描きたい。
スリット画(透過)No.1 (FUJIMOCK 2014)
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スリット画(透過)No.1 (FUJIMOCK 2014) by NORUPRO is licensed under the Creative Commons - Attribution-NonCommercial-ShareAlike license.
Summary
FUJIMOCK2014の作品1の製作過程です。ヒノキ材で絵を描きたいと思い、染色や彫りをいろいろ試してみましたがすべて失敗しました。そこで考え方を少し変えて、レーザーカットで精密なカットができるという特性を最大限に活かして、画像の濃淡に合わせて変化させたスリットをカットして、背面からの光を透過させることで絵を浮かぶようなことを考えました。しかし、目的とするスリットパターンを自動作成できるソフトが世の中にないようなので、自分の仕事能力の一部を使って専用ソフトウェア(Slit Light Creator)を作成して実現させました。日本家屋の欄間の一部に、こそっとスリット絵が入るなんていいなと思っている。
Materials
Tools
Blueprints
Making
- 方法を考え直し・・
背面からの光の量で絵を表現しているものが世の中にあるが(スリットや穴)、ほとんどが濃淡表現できていない。そこでレーザーカッターの精度を当てにして、画像の濃淡をスリット幅を変えて光量変化させることで濃淡絵を出すことに挑戦してみる- 画像から自動で光量に相当するスリットパターンを作成するソフトが見つけられなかった。ないものは作るしかないということで、自分の仕事能力の一部を使って作成することにした。
開発環境 Visual Studio Ver6 (古い・・) 基本的にC言語でAPIのみを使用。
- スリットカットデータを専用ソフトSlit Light Creator V1.01 (インストーラー形式) で作成します。
画像データは、境界がはっきりしているものがいいようです。
Slit Light Creator V1.01 (English version)- 画像データ(BMPあるいはJPG形式)を読み出します。
画像分解能は荒いもので十分です。スリット方向に画像イメージが多い場合には、画像編集ソフトで少し傾けるなどすると良いです。 - 設定メニューの設定..画面でカット条件をセットします。
最小残し幅は1/4、外枠残し幅を10%にします。 - 設定メニューのカット方式で指定します。
スリットは垂直方向を指定します。
(視覚の特性を考えると視差を得る垂直スリットが有効です) - 読み込めばすぐに設定条件に応じたカットイメージが右側に表示されます。
- スリットの横数が分解能になります。
設定メニューのグリッド横サイズで指定します。
今回は64で指定します。 - ファイルメニューの切り出し出力データのコピーを選択すると、カットイメージがクリップボードにコピーされます。これをCorelDrawに貼り付けて元データが作成できました。
- 材料はFUJIMOCKで切り出したヒノキ材(板目3~4mm厚)を、FUJIMOCK鎌倉セッションDAY2今西工房でカットしてもらい十分に水で濡らします。(濡らすのは、カット面にヤニがつきにくい切断面になるからです) シナ合板(1.1mm)も薄いわりに強度がありカット可能です。
- フレームをつけて完成です。光を通して角度をいろいろ変えると見え方が変わります。目で見るよりカメラで撮影した方が絵がきれいに見えます。これは人は両眼で見るので視差でスリットの見え方が異なるため。片目で見るときれいに見えます。
- 市販されている3mmヒノキ板(柾目?)で作ってみました。水分の浸透が弱いので十分に時間をかけて水分を含ませる必要があります。
- 実験的に2mmの丸木板にスリットを入れてみました。(鎌倉セッションDAY1で試行)
スリットが弱く、曲がってしまうので、あまりきれいに見えません。 - 問題点をいくつか(改善が必要)
・強度が弱い
スリットが細いので落としてスリットが割れる場合がある
・材料を選ぶ
レーザーパワーとの関係で柔らかい木材での3mm~5mmが限界。
燃えない工夫で厚い板や薄い板でできないか?
・横幅が目の方向で制限される
分割出力する工夫
References
Usages
鎌倉発の工芸品?
鎌倉で観光した写真をスリット絵にして送るサービスは有り?
規格化したフレームを作っておいて、その大きさに合わせたスリット絵を切り出せば可能でしょう。需要があるかわかりませんが・・
紙やすりなどの磨きセットをつけて、きれいにまとめるのは自分自身でやってもらえれば愛着がわくでしょう。ワイアレスでLED点灯する板に組み込む
ワイアレス伝送でLED点灯する板にスリット画をはめこんでみた。LEDの光を全面に誘導するためにアクリル板を裏に置いている。右上の赤い光位置にLEDが1個埋め込まれている。スリットは48スリットと少な目にしている。日にかざすとはっきり
日光にかざして壁に映すと、さらにはっきり見えます。
これはMDF4mm材を少し大きめのレーザーカッターで作ったものです。
MDFは方向に癖がないので曲がりにくいので、パワーのあるレーザーカッターがあれば作ってみると良いです。
日光以外でも単LEDの懐中電灯でも可能です。複数光源のランプではぼけて見えません。
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