スリット画(透過)No.1 (FUJIMOCK 2014)

Created Date: 2015-03-17/ updated date: 2018-03-13
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Summary
FUJIMOCK2014の作品1の製作過程です。ヒノキ材で絵を描きたいと思い、染色や彫りをいろいろ試してみましたがすべて失敗しました。そこで考え方を少し変えて、レーザーカットで精密なカットができるという特性を最大限に活かして、画像の濃淡に合わせて変化させたスリットをカットして、背面からの光を透過させることで絵を浮かぶようなことを考えました。しかし、目的とするスリットパターンを自動作成できるソフトが世の中にないようなので、自分の仕事能力の一部を使って専用ソフトウェア(Slit Light Creator)を作成して実現させました。日本家屋の欄間の一部に、こそっとスリット絵が入るなんていいなと思っている。

Memo

ツール奴隷にならないように・・

posted by NORUPRO on March 19, 2015
 ツールを使いこなさないと、ツールが可能な範囲でしかモノができないし、発想もできる範囲に限られてしまい、いつの間にかツール奴隷になってしまう。ツールを想定外の使い方をすることで(安全に)、今までできなかった新しいことが可能になる。日本の伝統産業を引き継いでいる匠は、ツールを自分なりに改造し自分の身体の一部のように使いこなして、伝統を新しくバージョンアップさせ続けている。
 デジタルツールも従来のツールと同様で、想定された範囲内では想定されたものしかできない。想定外のデジタルツールによる加工(データあるいは材料)により、おもしろい従来にない新しいモノができてくるのだろう。デジタルデータ加工はデザインであると同時にツールの一部になっている。

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